スイスはバグダッドの大使館を再開した。1991年の湾岸戦争以来閉鎖されていた外交拠点を復活させ、スイスとイラクの関係が新たな段階に入ったことを示した。
2024-09-03に発表されたこの動きは、クウェート侵攻後の戦争を理由にスイスが以前のイラク代表部を撤収してから30年以上を経て実現した。提供された資料によると、スイス外務省は、大使館の再開は二国間関係を強化し、経済、安全保障、移民分野での協力を拡大することを目的としていると述べた。
この位置づけが重要なのは、大使館が一般市民向けの大規模な在外公館として再開されるわけではないためだ。当初はダニエル・フン大使と、移民関連業務およびイラク当局との対話を支援する職員2人を含む、わずか3人体制で始動する。イラク国民向けの領事業務とビザ処理は、引き続きアンマンのスイス大使館が担当する。つまり、バグダッドの拠点はまず、総合的なサービスセンターではなく、戦略的な外交基盤として復活することになる。
この決定には、イラクの環境が帰還を正当化できるほど変化したというベルンの見方も反映されている。スイス政府は、長期にわたる国内紛争の後に治安状況が改善し、同国が経済発展の新たな段階に入りつつあると述べた。また、イラクが地域の仲介役を果たしていることに加え、同国のエネルギー資源と多角化された経済を、スイス企業が長期的な機会を見いだし得る理由として挙げた。
再開に向けた動きは以前から進んでいた。資料によると、これは2021年のイグナツィオ・カシス連邦参事の訪問時に主要議題の一つとなり、スイスの外交委員会が昨年末にこの措置を承認した。この経緯は、今回の動きが単に象徴的なものではなく、計画的かつ段階的で、政治的なものだったことを示唆している。
バグダッドにはすでに、欧州18カ国と欧州連合(EU)を含む50カ国以上が大使館を置いている。したがって、スイスの復帰により、同国は、長年不安定な歴史を抱えるイラクの首都に再び拠点を設けた、より広範な外交団の一員へと戻ることになる。
イラクにとって、欧州の大使館がさらに一つ戻ることは、たとえ小規模な任務から始まるとしても、正常化の兆候だ。スイスにとっては、政府が今や貿易、安全保障、移民をめぐる協議で重要とみなす国との連絡経路を再構築するための投資となる。第1段階は限定的だが、メッセージは明白だ。ベルンは、バグダッドに物理的な拠点を維持することが、再びリスクと費用に見合うと見込んでいる。



