アルジャジーラが引用した党幹部らの話によると、チュニジア警察はこの出来事が起きた日に、野党アンナハダ運動のメンバー少なくとも80人を逮捕した。一方、首都ではカイス・サイード大統領に対する抗議活動が広がった。

逮捕は、10月6日の大統領選挙に向けた選挙運動期間が正式に始まる中で報じられた。アンナハダの弁護士らによると、同党は少なくとも80人の逮捕を確認しており、女性6人を含め、合計が116人に達する可能性があるとして、なお確認を続けていた。拘束中の共同創設者ラシード・ガンヌーシの娘、ユスラ・ガンヌーシは、70代の活動家1人を含む100人以上のメンバーが逮捕されたと述べた。

同党はこの作戦について、前例のない一斉捜索であり、基本的権利の侵害だと非難した。アンナハダ執行委員会のメンバー、アハメド・ガールールは、拘束された人々の中には幹部も含まれていると述べた。逮捕の規模は、野党への圧力が一部の人物だけに限定されず、組織の奥深くにまで及んでいることを明確に示している。

今回の弾圧は、大統領選の実施方法に対する懸念が広がる中でも起きた。サイードの批判者らは、政権が再選を確実にするため、恣意的な制限と威嚇を用いていると非難している。今月初めには、警察が、選挙戦に残るわずか2人の対立候補のうちの1人である野党政治家アヤシ・ザンメルを逮捕した。8月には選挙管理委員会が有力候補3人を排除し、その後、選挙紛争を扱う裁判所が3人を候補に復帰させるよう命じた。委員会はその判断を退けた。

サイードの支持者らは、同氏が汚職や裏切り者と闘っていると主張する。批判者らは、国家がますます権威主義化し、投票者が票を投じる前から候補者を絞り込むために選挙管理委員会と治安部隊が利用されていると指摘する。今回の逮捕は、この対立を決着させるどころか、いっそう深める可能性が高い。

警察署や党事務所の外では、数千人がチュニスの街頭に繰り出した。参加者らは、自らが「警察国家」と呼ぶ体制に反対するスローガンを唱え、大統領を批判したために拘束された政治犯、ジャーナリスト、活動家の釈放を求めた。抗議活動は、逮捕によって野党が威圧され、沈黙したわけではないことを示している。むしろ、チュニジアの政治的競争が圧力の下で管理されているとの感覚を強めたように見える。

アンナハダは、サイードが2021年7月に議会を解散する以前、議会の最大政党だった。したがって、今回の逮捕は目先の選挙サイクルを超える意味を持つ。批判者がすでに厳しく統制されているとみなす選挙を前に、チュニジアの諸制度が組織的な反対勢力を今なお許容できるのかを改めて試すものとなる。