欧州議会は2024年9月19日、ベネズエラの野党候補エドムンド・ゴンサレス氏を同国の正統かつ民主的に選出された大統領として認める象徴的な決議を採択した。
採決結果は賛成309、反対201、棄権12で、欧州の右派各勢力の保守派が決議への支持で結集した。Politicoによると、決議は欧州人民党、欧州保守改革グループ、欧州の愛国者の支持を受け、6月の欧州連合(EU)選挙後としては異例の連携が成立した。決議文そのものに法的拘束力はなかったが、ベネズエラの7月の大統領選をめぐる争いが未解決の時期に、政治的な重みを持った。
欧州議会の行動は、野党側の選挙に関する主張を立法機関として支持することで、ニコラス・マドゥロ政権への圧力を強めた。決議はゴンサレス氏に対して出された逮捕状を非難し、民主派野党や市民社会に向けられた殺害、嫌がらせ、人権侵害を挙げた。また、投票は選挙の公正性に関する国際基準を満たしていなかったとする国際選挙監視団の報告にも言及した。
ゴンサレス氏はすでにベネズエラを離れてスペインに渡っており、マドリードが亡命を認めた後の9月8日に現地へ飛んだ。同氏の出国は、選挙後に野党が直面している危険と、マドゥロ政権が同氏への法的、政治的圧力を強める決定を下したことを浮き彫りにした。欧州議会の動きは、カラカスの現地情勢を変えられなくても、その圧力を国際的に維持することを狙ったものだった。
採決は、カラカスと西側諸国全体との緊張が高まる中でも行われた。資料によると、ベネズエラ政府は数日前、マドゥロ氏と複数の政府高官を殺害する米国支援の計画に関与したとして、米国人3人とEU市民2人を逮捕していた。EUの外務・安全保障政策上級代表ジョセップ・ボレル氏は、マドゥロ政権を独裁的かつ権威主義的だと公に評した。
この象徴的な承認には、二つの理由で意味があった。第一に、欧州議会内の主要会派が外交的な曖昧さを保つのではなく、マドゥロ氏に直接異議を唱える意思があることを示した。第二に、7月の選挙には信頼できる選挙戦に必要な基本的条件が欠けていたという野党支持者の見方を補強した。決議によって各国政府にゴンサレス氏の承認を強制することはできなかったものの、ベネズエラ野党は注目度の高い機関から支持を得た。
マドゥロ氏にとって、この採決は、国内の諸機関が依然として自身の強固な支配下にあるとしても、政権の正統性をめぐる主張が国外では圧力にさらされていることを示す新たな兆候だった。ゴンサレス氏にとって、決議は亡命しても政治的な重要性が失われたわけではないことを再認識させるものとなった。欧州の議員らは同氏が大統領職に就くための道筋を提示したわけではないが、選挙戦で誰が勝利したと考えているのかを公に表明した。
したがって、採決の効果は主に外交面と評判面に限られた。カラカスの力関係は変わらなかったものの、ベネズエラ指導部と欧州の政治体制の相当部分との隔たりは広がった。民主的正統性をめぐる主張が競合することで、すでに特徴づけられている危機において、この種の声明そのものが一つの圧力となった。
ベネズエラの裁判所、選挙当局、治安機関がマドゥロ氏を支持し続ける一方、野党指導者らが国外からの承認を求める限り、この問題は未解決のままとなる可能性が高い。欧州議会の決議はこの対立を解決しなかったが、欧州がこれについて沈黙しないことを確実にした。



