レバノン南部でイスラエル軍戦車の砲撃がUNIFIL陣地に命中、国連平和維持要員2人が負傷

国連部隊によると、レバノン南部でイスラエル軍のメルカバ戦車がUNIFILの監視塔に向けて発砲し、平和維持要員2人が負傷した。イスラエル・レバノン国境付近の平和維持要員が巻き込まれた最近の事案の中でも、特に深刻なものの一つとなった。国連筋はまた、イスラエル軍が同じ地域にある別の国連陣地2カ所にも発砲したと述べた。

UNIFILによると、戦車砲弾はナクーラの司令部にある監視塔を直撃し、要員2人が転落して負傷したが、けがは重くなかった。2人は引き続き入院しているという。同部隊はまた、イスラエル兵がラッブーネにある国連陣地1-31を銃撃し、平和維持要員が避難していた掩蔽壕の入り口に命中して、車両と通信システムが損傷したと発表した。さらに、イスラエル軍の無人機が国連陣地内に侵入し、掩蔽壕の入り口まで飛行する様子が確認されたという。

この報告が注目されるのは、平和維持要員が負傷したからだけではなく、攻撃を受けた陣地が、敵対行為の監視と人道支援へのアクセスを支えるための国連任務の一部だったからだ。UNIFILは1978年に創設され、イスラエルが2000年にレバノン南部から撤退した際の境界線であるブルーライン沿いで長年活動してきた。今回の攻撃により、戦闘から距離を置くことになっている部隊の周辺で、偶発的または意図的な情勢激化が起きる危険性が高まっている。

UNIFILに兵員を派遣しているアイルランドの当局者は、自国の要員は無事で健康状態にも問題はないと述べた。サイモン・ハリス首相は、報道を深く懸念しているとし、平和維持要員への発砲は決して容認できず、受け入れられないと述べた。ミホル・マーティン副首相兼外相もアイルランド議会で、国防軍がアイルランド人要員全員の所在と無事を確認する声明を出すと述べた。

より広い背景には、国境沿いでの戦闘の急激な激化がある。UNIFILは、最近の情勢激化によりレバノン南部の町や村が広範囲に破壊される一方、民間地域を含むイスラエル方面へのロケット弾発射が続いていると述べた。また、ナクーラなどでイスラエル側からレバノンへの侵入があり、イスラエル兵とヒズボラの構成員が地上で衝突しているという。

このため、ナクーラでの事案は、より広範で危険な傾向の一部となっている。国連部隊が報告しているのは、単発の流れ弾ではなく、国際平和維持活動の規則の下で保護されるべき陣地への相次ぐ攻撃だ。今回は重傷者が出なかったものの、この出来事は、国境での戦争がいかに急速に国連施設へ波及し、平和維持要員を直接の危険にさらし得るかを示している。

BBCの報道時点で、イスラエル軍は国連陣地に対する具体的な戦車砲撃について、詳細な説明を公表していなかった。現時点ではUNIFILの説明が最も明確な公的記録であり、イスラエルとヒズボラの戦闘が激化する中、同部隊が直接的な圧力にさらされていることを示唆している。

出典

  • [827] BBCの報道は、ナクーラで負傷した平和維持要員2人、攻撃を受けた国連陣地3カ所、UNIFILが説明した被害、アイルランド当局者の反応を明らかにした。