# ケミ・ベイドノック氏が保守党党首選に勝利、英国主要政党初の黒人党首に

ケミ・ベイドノック氏が党員による最終投票でロバート・ジェンリック氏を破り、保守党党首に選出された。これにより、同党が総選挙で壊滅的な敗北を喫した後に始まった党首選が決着した。

この結果、ベイドノック氏は保守党を率いる4人目の女性となり、英国の主要政党で初の黒人党首となった。投じられた9万5,000票のうち、同氏は56%強を獲得し、有資格党員の投票率は73%と報告された。保守党が、複数候補による党首選で党員に最終決定権を与えるよう規則を変更して以降に行われた4回の党首選のうち、得票差は最も小さかった。

2017年から下院議員を務め、影の住宅相も務めたベイドノック氏は、ロンドン中心部で支持者らに対し、党が有権者の信頼を取り戻したいのであれば、厳しい真実と向き合わなければならないと語った。保守党は過ちや基準の低下について正直になる必要があり、真実を語る時が来たと主張した。彼女の発言は単なる勝利演説ではなく、7月の総選挙で下院議員が121人にまで減った後、党の再建には長い道のりが待っていることを認めるものでもあった。

党首選で掲げたベイドノック氏の主張は、今や党の公的な戦略となる。同氏は、陛下の忠実なる野党としての保守党の第一の責務は、労働党政権に説明責任を果たさせることだと述べた。第二の責務は、明確な公約一式と、何よりもそれをどのように実行するかという明確な計画を策定し、今後数年間で政権担当に備えることだと語った。実行を重視するその姿勢は、説得力ある対案を構築するよりも党内抗争に今年の大半を費やしてきた党との違いを打ち出したいとの意向を示している。

次点だったジェンリック氏に対し、ベイドノック氏は、報道が時に激しいものだったと評した選挙戦にもかかわらず感謝を表明した。その言葉は、ジェンリック氏が今後も影の内閣で役割を担う可能性を示唆したが、ジェームズ・クレバリー氏やジェレミー・ハント氏ら一部の有力者は、党首選から撤退した後、一般議員に戻りたいとの意向を示した。これは重要な点だ。新たに選ばれた野党党首は、メッセージだけでなく、分裂を招いた選挙戦後も結束を維持できるチームを組まなければならないからだ。

最終結果は、保守党の党員を巡る問題も浮き彫りにした。投票した9万5,000人は保守党党首選として過去最少で、有資格党員数も13万1,680人に減少しており、リズ・トラス氏が2022年にリシ・スナク氏を破った時期から23%減った。この数字は、わずか2年前と比べて規模が小さく、より高齢化し、自信を失った党の姿を示している。

党首選そのものも、異例なほど短期間に詰め込まれていた。当初は6人の候補が保守党議員から必要な推薦を確保したが、その後、議員による複数回の投票で候補者が絞られた。クレバリー氏は党員向けの選挙期間中に最も優れたパフォーマンスを見せたと評価され、一時は本命とみられていたが、予想外の展開で敗退した。その後、ベイドノック氏とジェンリック氏が決選投票で争ったが、一対一の討論会はなく、テレビ放送された催しも1回だけだった。ジェンリック陣営は、ベイドノック氏がさらなる討論を避けたと非難し、選挙戦中に高まった緊張を浮き彫りにした。

ベイドノック氏の個人的な経歴も、この結果の意義の中心にあった。同氏はナイジェリア人の両親のもと英国で生まれ、ナイジェリアと米国で育ったため、その選出は保守党だけにとどまらず、ウェストミンスター政治の歴史における節目となった。その象徴的な重みは政敵と盟友の双方から認められ、キア・スターマー首相も祝意を示し、この結果を国にとって誇らしい瞬間だと述べた。

保守党は今、象徴性と実質が結び付いた新たな局面に入る。ベイドノック氏の勝利で党首選は終わったが、党が直面するより難しい問い、すなわち党首交代を政権復帰への信頼できる道筋に変えられるかという問いには、まだ答えが出ていない。