発生日:2024年11月17日
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領によると、ロシアはここ数カ月で最大規模となる航空攻撃の一つをウクライナに対して実施し、全土の都市やインフラに向けて約120発のミサイルと90機のドローンを送り込んだ。少なくとも10人の死亡が報告され、電力網の損傷を受けて全国的な電力制限が計画された。
夜間に連携して行われた攻撃は、キーウのほか、ドネツク、リビウ、オデーサを含む複数地域の標的を襲った。ウクライナ最大の民間エネルギー企業DTEKは、同社の火力発電所が大きな被害を受けたと発表した。国営送電事業者ウクルエネルゴは、月曜日にウクライナ全土で制限措置を実施すると発表した。
オデーサ州では、オレフ・キペル知事が暖房と水道の停止を報告した。水道は徐々に復旧していた一方、病院やその他の不可欠な施設は発電機に頼っていた。ムィコラーイウも攻撃を受けた。キーウでは、迎撃されたミサイルやドローンの残骸が複数の場所に落下したが、当局によると負傷者はいなかった。
ロシア国防省は、作戦ですべての予定された標的を攻撃したと発表し、それらをウクライナの軍産複合体を支えるエネルギー施設だと説明した。ウクライナ当局者は、集中攻撃が重要インフラと民間地域を襲ったと述べた。提供された報道だけでは双方の相反する説明を独立して整合させることはできなかったが、双方の説明はいずれもエネルギー網が攻撃の中心だったとしている。
DTEKは、これが2024年にウクライナのエネルギー施設を狙った8回目の大規模攻撃だとし、ロシアが2022年2月に全面侵攻を開始して以来、同社の発電所は190回を超える攻撃を受けたと述べた。ウクライナに残る発電能力は、侵攻開始時の水準の半分未満だと報告されており、攻撃が続けば冬季の不足が一層深刻になるとの懸念が高まった。
集中攻撃の規模と地理的な広がりを受け、ウクライナ国外でも予防的措置が取られた。ロシアの巡航ミサイル、弾道ミサイル、ドローンがウクライナ西部を含む標的を攻撃していたため、ポーランドは自国と同盟国の戦闘機を緊急発進させた。ハンガリーは、同国との国境から約20キロ離れたウクライナ最西端の地域でのドローン攻撃を受け、状況を継続的に監視していると発表した。
この攻撃は、米国のドナルド・トランプ次期大統領の政権が戦争の外交・軍事面での行方をどう変える可能性があるかを、キーウとモスクワが見極める中で起きた。トランプ氏は紛争の終結を優先事項にすると述べていたが、その目標をどう追求するかについては詳しく説明していなかった。日曜日の集中攻撃は、そうした政治的計算にかかわらず、冬の接近に伴い、ウクライナの電力網と民間インフラへの差し迫った圧力が依然として深刻であることを示した。
この攻撃に先立ち、2年半にわたって冬季の攻撃と緊急修復が繰り返されてきた。ウクライナのエネルギー関係者は繰り返しサービスを復旧させてきたが、新たな攻撃のたびに復旧の余地は狭まっていた。当局者は、冬季に再び集中的な攻撃が行われれば、電力だけでなく水道や暖房にも影響し、直接攻撃を受けた施設を越えて被害が広がる可能性があると懸念していた。



