パキスタン北西部バンヌの治安施設で自動車自爆攻撃、兵士12人死亡
発生日:2024年11月19日。 AP通信と、記事で引用された軍の声明によると、パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州バンヌ地区で、爆発物を積んだ車両が治安施設に突入し、自爆犯によってパキスタン治安部隊の隊員12人が死亡、ほか数人が負傷した。
攻撃は火曜日の夕方に起き、パキスタン北西部でここ数カ月に発生したもののうち、最も多くの死者を出した攻撃の一つとなった。軍によると、襲撃者らはまず施設への侵入を試みたが撃退され、そのため車両を外周の壁に突入させた。爆発により壁の一部が崩壊し、隣接するインフラも損傷した。
AP通信は、その後の銃撃戦で「ハワリジュ」6人が死亡したと報じた。これは軍がパキスタン・タリバンの戦闘員を指す際に用いる言葉だ。パキスタン・タリバンから分派したハフィズ・グル・バハドゥル派が攻撃への犯行声明を出した。AP通信の記事で公表された記録からは、同派の声明が襲撃全体についてのものだったのか、自爆攻撃だけを指したのかは確認できないが、この声明が同じ事件に関するものであることは示されている。
固定された治安拠点を狙った場合、1台の車両による攻撃がいかに急速に多数の死傷者を伴う事件へと発展し得るかは、今回の被害から明らかだ。記事は「ほか数人」が負傷したとしているが、正確な人数は示していない。また軍は、死亡した治安要員を「殉職者」と表現したとされ、当局がこの攻撃をいかに重大視していたかがうかがえる。
この爆破事件は、パキスタン・タリバンが政府との数カ月にわたる停戦を打ち切った2022年11月以降、パキスタンで武装勢力による暴力が広範に急増する中で起きた。AP通信は、北西部で軍や警察を狙った攻撃が繰り返されていること、またバンヌでの襲撃は、同国の政治・軍指導部が対応策を協議するためイスラマバードで会合を開いていたさなかに起きたことを指摘した。
記事はまた、この事件を、パキスタン・タリバンやグル・バハドゥル派を含む複数の武装組織によって形作られた治安情勢の中に位置付けている。軍はバンヌでの爆発を、数カ月にわたり続く、より広範な対反乱作戦上の課題の一環と捉えた。一方、この攻撃を受け、捜査当局は死傷者と被害の状況、さらに同地域に対する後続の脅威の有無を直ちに調べることになった。
死者や負傷者の家族にとって、戦略をめぐる政府内の議論よりも、施設で生じた喪失の方が重い意味を持つだろう。しかし今回の攻撃は、パキスタン北西部が武装勢力による組織的な暴力に対して依然として極めて脆弱であることを示す新たな兆候でもある。とりわけ、組織が車両を武器に変え、要塞化された標的を至近距離から攻撃できる場合はなおさらだ。



