# ロシア、バルト海ケーブル破壊工作への関与を否定 欧州の疑念強まる
発生日:2024年11月20日
欧州各国政府が破壊工作の可能性がある出来事として扱い続ける中、ロシアはバルト海の光ファイバー通信ケーブル2本の損傷に関与したとの非難を退けた。
DWによると、フィンランドとドイツを結ぶケーブルと、スウェーデンとリトアニアをつなぐ別のケーブルが週末に切断された。1本は日曜日の朝にサービスを停止し、2本目も24時間足らず後に機能しなくなった。欧州当局者はロシアを直接非難することは控えたものの、ドイツやポーランドなどは、この損傷がウクライナを支援する西側同盟国に対する、より広範なハイブリッド圧力の一環だとの見方を示した。
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、主張はばかげているとして退け、証拠もなくロシアが非難されていると述べた。一方、北京は、事件当時に周辺海域を航行していた中国船が関与した可能性については把握していないと述べた。デンマーク軍は同船「伊鵬3」を追尾しているとしたが、DWは、船が関与したことを示すものは何もないと強調した。
ケーブルの損傷は、バルト海地域をはるかに超えて重要なインフラに関わるため、たちまち地政学的問題となった。海底ケーブルは膨大な量のデータを運び、インターネットと通信のトラフィックに不可欠だ。破壊工作であれ偶発的な損傷であれ、国家による干渉、海上監視、重要インフラの脆弱性をめぐる疑問が直ちに浮上しかねない。
ドイツのボリス・ピストリウス国防相は、ケーブルは意図的に切断された可能性が高いと述べ、ドイツ警察は事件を捜査するスウェーデンとフィンランドの当局に支援を申し出た。この国際協調は、技術的な通信障害がいかに急速に政治的な安全保障問題へ変わったかを浮き彫りにしている。
報道はまた、ケーブル切断を欧州での秘密工作をめぐる、より広範な議論の中に位置付けている。ロシアは、敵対国を試し、動揺させるためにハイブリッド戦術を用いているとして、西側諸国の政府から繰り返し非難されてきた。これに対しモスクワは、こうした非難を、地域で起きるあらゆる混乱の責任をロシアに負わせる運動の一環だと位置付けている。
現段階で、ケーブルに関する捜査は初期の不確かな段階にあるとみられる。DWが引用した公表済みの証拠が示すのは疑いであって、立証ではない。しかし、発生時期と場所、周辺海域の船舶往来が組み合わさったことで、厳重な監視と国際調査を求める主張が強まるには十分だった。
欧州にとってこの出来事は、インフラの安全保障が今や空港、パイプライン、送電網をはるかに超えて広がっていることを改めて示すものだ。海底データ回線は戦略的領域の一部となっており、それをめぐる政治的緊張は、物理的な損傷そのものとほぼ同じ速さで激化しかねない。



