出来事発生日:2024年11月21日。 バックパッカーに人気のラオス中部の川沿いの町バンビエンで、メタノール中毒が疑われる事案の後、外国人観光客5人が死亡していた。英国当局は、ロンドン南東部出身の28歳の弁護士、シモーン・ホワイトさんの死亡を確認し、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は、19歳のビアンカ・ジョーンズさんが治療のためタイへ移送された後に死亡したと発表した。

19歳と20歳のデンマーク人女性2人と米国人1人の死亡も、それぞれの国の当局によって確認された。当局は、すべての死亡原因が同じだとは公には確定しておらず、米国は状況の解明は地元捜査当局の問題だと述べた。しかし、一連の事案はメタノール中毒の疑いとして広く扱われた。タイ当局は、ジョーンズさんの体内から高濃度のメタノールが検出され、それに伴う脳の腫れで死亡したと述べた。

ジョーンズさんとオーストラリア人の友人ホリー・ボウルズさんは、11月12日の夜に外出した後に体調を崩し、翌日、予定どおり宿泊施設をチェックアウトしなかった。ほかの宿泊客が懸念を伝えたため、ホステルの職員が2人の移送を手配した。出来事発生日の時点で、ボウルズさんはタイの病院で生命維持装置を装着され、重体のままだった。ニュージーランド人1人とオランダ人観光客1人の体調不良も報告されたが、影響を受けた人の総数は不明のままだった。

メタノールは有毒なアルコールで、飲料に使われるエタノールと味で区別するのが難しい場合がある。違法または混ぜ物をした酒に含まれることがあり、比較的少量でも致死的になり得る。吸収されると、体内で神経系を損傷し、呼吸を妨げる可能性のある化合物へと変換される。迅速な治療を受けなければ、失明、昏睡、死亡に至る可能性がある。

これらの死亡を受け、渡航警告が改めて発出された。オーストラリア、ニュージーランド、英国は、自国民にラオスで飲酒する際は注意するよう勧告した。ニュージーランドの指針は特に、混ぜ物が入っている可能性のあるカクテルや蒸留酒に警戒するよう旅行者に促した。オーストラリアのペニー・ウォン外相は、飲み物への薬物混入とメタノール中毒の危険性について家族や若い旅行者が話し合うよう呼びかけた。

バンビエンはラオスの首都ビエンチャンの北にあり、東南アジアを巡るバックパッカーのルートでよく知られた立ち寄り先である。被害者が複数の国の出身で、一部が国境を越えた医療を必要としたため、この事案は国際的な注目を集めた。領事当局が被害を受けた家族を支援する一方、ラオス当局は、汚染が疑われる飲料の出所を追跡し、何人が摂取したのかを明らかにする課題に直面した。

外出したとされる夜から死亡が公に確認されるまでに時間を要したことも、一連の事案の全体的な規模をめぐる不確実性を残した。当局は、複数の国籍と治療場所にまたがる一連の体調不良を調査しなければならなかった。