欧州を目指す移民が利用する航路で、またしても死者を伴う渡航が起きた。発生日の2024年12月18日、チュニジアの地中海沿岸沖で船が沈没し、同国当局は20人の遺体を収容し、ほかに5人を救助した。
AP通信の報道によると、沈没は、イタリアを目指す人々の主要な出発地の一つとなっている都市スファックスの北方沖約15マイル(24キロ)で起きた。国家警備隊は、船が沈んだ後に沿岸警備隊員を派遣したと発表したが、航海開始時に何人が乗っていたかは明らかにしなかった。この不確実性は極めて重要だ。公式の死者数が、犠牲の全容をまだ示していない可能性があるためだ。
情報源によると、遺体収容後も捜索は続けられた。これは、こうした事故が発生直後には決着のつかない状態にあることが多いという事実を浮き彫りにしている。移民船の沈没では、確認済みの死者数と同じくらい行方不明者数が重要になり得る。渡航の多くは秘密裏に手配され、過積載で航海に適さない船が使われることが多いためだ。報道は、地中海中央部で密航業者が使う鉄製の船は安全性に欠けることが多いと指摘しており、この海域で到着者だけでなく遺体の収容が相次ぐ理由の一端を説明している。
この出来事は、より広範な政策面、人道面の状況の中にも位置付けられる。AP通信の報道によると、チュニジアは海上での死亡を減らし、密航業者と闘うため、欧州からの支援を受けて国境警備を強化してきた。それでも、水死や遺体の漂着は定期的に報告されている。情報源は、その前週にも当局が同じ海岸線沿いで、溺死したとみられる9人の遺体を発見した事例を挙げている。こうした繰り返しは、巡回が増えたにもかかわらず、危険がほとんど和らいでいないことを示している。
報道は、より広い統計的な枠組みも示している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、今年、チュニジアとリビア沖の地中海中央部で1,100人を超える人々が死亡または行方不明になったと推計している。一方、チュニジア経済社会権利フォーラムは、チュニジア沖だけでその数は600~700人に上るとみている。これらの数字は公式の集計ではないが、スファックス沖で新たに起きる沈没事故が、単発の海難事故ではなく、長期化する地域的危機の一部とみなされる理由を示している。
この航路への圧力が続く中、移民の流れ自体にも変化が生じている。情報源によると、今年チュニジアから出航してイタリアに到着した移民は1万9,000人を超えたが、2023年の同時点までに渡航した9万6,000人超を大幅に下回っている。この減少は取り締まりの強化を反映している可能性があるが、航路が安全になったことを意味するわけではない。スファックス沖で収容された遺体が、そのことをはっきりと示している。
提供された資料が最も明確に裏付けているのは、人的被害である。20人が遺体で発見され、5人が生きたまま救助され、捜索隊はなお活動を続けていた。情報源は犠牲者や密航業者の身元、船の出発地点を明らかにしていないが、地中海中央部を渡る航海が今も極めて危ういことを示している。発生日、スファックス沖では、溺死と未解決の失踪が繰り返されてきた航路に、また一つ痛ましい犠牲者数が加わった。



