裁判所、生命を脅かす妊娠で女性を保護するようエルサルバドルに命令
発生日:2024年12月20日
米州人権裁判所は、危険性の高い妊娠中に人工妊娠中絶を認められなかった女性の権利をエルサルバドルが侵害したとの判断を示し、妊娠が女性の生命または健康を脅かす場合に医師が介入できるようにする措置を採用するよう同国に命じた。
この判決は、世界で最も厳格な部類に入る人工妊娠中絶規制に対する重大な非難である。提示された証拠によると、裁判所は、女性の生命と健康に危険を及ぼす妊娠を医師が中絶できるよう、エルサルバドルは「あらゆる必要な規制措置」を講じなければならないと述べた。また、胎児が子宮外で生存できない場合や、女性の健康と人格的完全性に重大な危険がある場合に中絶を認めるための変更も勧告した。
この訴訟の中心となったのは、2013年の妊娠が、同国のほぼ全面的な人工妊娠中絶禁止をめぐる法的・医学的な試金石となったエルサルバドル人女性、ベアトリスである。ベアトリスは全身性エリテマトーデス、関節炎、腎不全を患っていた。医師は胎児が無脳症で子宮外では生存できないと診断し、彼女の命を救うために妊娠の終了を勧めた。しかし、エルサルバドルでは1997年以降、あらゆる状況下で人工妊娠中絶が禁止されており、施術者は実施すれば禁錮刑を科される可能性がある。
ベアトリスは最高裁判所に申し立てたが、最高裁は請求を退けた。その後、彼女は重篤な状態に陥って初めて、緊急の早産帝王切開を受けた。胎児は数時間後に死亡した。人権団体はこの訴訟を米州人権制度に持ち込み、最終的にコスタリカにある裁判所に到達した。今回の判決は、こうした状況で治療を認めなかったエルサルバドルの対応が、地域の人権枠組みで保護された権利を侵害したことを明確に示している。
裁判所の認定は、ベアトリス個人の事件を超えるため、政治的に重要である。活動家らはすでに、人工妊娠中絶が厳しく制限されている中南米諸国で先例となり得るものとして、この判決を捉えている。提示された証拠によると、地域内の複数の国では、あらゆる状況下で人工妊娠中絶が禁止されており、権利擁護者らは、この判決が中絶を非犯罪化する取り組みを後押しすることを期待している。
この判断は、国内刑法と国際人権上の義務との法的な緊張も浮き彫りにしている。エルサルバドル法の下では、人工妊娠中絶には重い刑罰が科され得るため、裁判所の命令は、医師が介入する前にベアトリスの容体が悪化するまで待つことを余儀なくさせた論理に真っ向から異議を唱えるものだ。
裁判所はまた、ベアトリスの家族への補償も命じた。金額は今後決定されることになっていたが、その原則は重要だ。国家は、医学的危機だけでなく、それに関連する権利侵害についても責任があると認定された。判決はさらに、この事件について、産科的暴力のほか、健康、司法へのアクセス、人格的完全性、私生活、暴力を受けずに生きる権利の侵害があったと説明した。
この判決によってエルサルバドル法が自動的に書き換えられるわけではないが、妊娠中の緊急事態にある女性の扱いをめぐってすでに国際的な批判を受けている制度への圧力は強まる。また、人工妊娠中絶へのアクセスを擁護する人々が、将来の訴訟や公的キャンペーンで引用する可能性が高い、正式な人権侵害の認定も確立される。



