NASAのパーカー・ソーラー・プローブは2024年12月24日、太陽への史上最接近飛行を試み、一時的に地球との通信が途絶えるなか、太陽の外層大気を通過した。管制チームは12月28日に状態を知らせる信号を受信し、探査機が旅程で最も過酷な段階を切り抜けたかどうかを確認できると見込んでいた。

最接近時、パーカーは太陽表面から約620万キロメートルの地点を通過する予定だった。これは地球と太陽を隔てる約1億5,000万キロメートルのごく一部にすぎない。この飛行に先立ち、探査機は2018年の打ち上げ以降、21回にわたって太陽へ接近しており、各段階でミッションの軌道を利用して徐々に近づいてきた。

探査機は時速約43万マイルで飛行すると見込まれ、これは人類が作ったどの物体よりも速い。内側へ落下する際に太陽の重力によって加速するため、最も過酷な領域を素早く通過できる。厚さ11.5センチメートルの炭素複合材製シールドが、約1,400度に達すると予測される高温と強烈な放射線から観測機器や電子機器を保護した。

このミッションの目的は、距離と速度の記録を打ち立てることにとどまらない。パーカーは、皆既日食の際に見える希薄な外層大気であるコロナ内部で観測データを収集する。太陽の目に見える表面が約6,000度であるにもかかわらず、なぜコロナが数百万度に達するのかを、科学者たちは解明しようとしている。その環境の内部から直接測定することで、遠隔観測だけでは得られない情報が得られる。

研究者らは、コロナから外側へ流れ出す荷電粒子の流れである太陽風についても調べている。これらの粒子と地球の磁場との相互作用によってオーロラが発生することがある一方、より強い太陽活動は送電網、人工衛星、電子機器、通信システムを混乱させる可能性もある。太陽風がどこで発生し、どのように加速するかについて理解を深めれば、こうした宇宙天気現象への理解が向上する可能性がある。

通信の途絶は計画されたもので、故障を示すものではなかった。探査機は接近飛行中に状況を報告できなかったため、チームは探査機が通過を終えるまで待たなければならなかった。NASAの科学部門責任者ニコラ・フォックスは、探査機はこうした条件に耐えられるよう設計されていると述べる一方、信号を待つことに伴う緊張も認めた。

12月24日は試みが行われた日であり、結果がすでに判明していたという意味ではない。その段階で確認されていたのは、パーカーの予定航路、運用条件、科学的目的であり、探査機が無事だったかどうかは、その後の通信にかかっていた。正常であることが確認されれば、探査機は太陽の周回を続け、今後の接近飛行でもデータを収集する予定だった。