# イスラエル軍がカマル・アドワン病院を退避、ガザ北部最後の主要医療施設が機能停止
ハマスが運営する保健省と世界保健機関(WHO)によると、イスラエル軍はガザ北部のカマル・アドワン病院を強制退避させ、医療スタッフを拘束した。WHOによると、この措置により地域には最後の主要病院もなくなった。
BBCの報道によると、病院長のフッサム・アブ・サフィヤ医師もイスラエル国防軍(IDF)に尋問のため連行された一人だった。IDFは同医師をハマスのテロ工作員だと非難したが、提供資料では証拠を示していない。イスラエルは、ハマスの拠点と位置付ける場所に対する作戦を実施したと説明した。
看護部門責任者のエイド・サッバー氏はBBCに対し、軍が午前7時ごろに退避を命じ、患者とスタッフを中庭へ移動させるため病院に約15分の猶予を与えたと語った。その後イスラエル兵が入り、残っていた患者を退去させたという。報道によると、重篤患者15人、介護者50人、医療従事者20人が近くのインドネシア病院へ移送された。
代替施設となったその病院の状況自体も不透明だ。医師らは、インドネシア病院には搬送されてくる患者を受け入れる設備がないと警告し、ガザの保健次官はBBCに対し、病院というより避難所に近いと述べた。WHOは今回の襲撃に愕然としているとし、患者を医療のため南部へ移送する緊急任務を計画中だと述べた。
作戦は、ガザ北部への封鎖が強化される中で実施された。国連によると、この地域はほぼ全面的な包囲下にあり、支援物資の搬入は大幅に制限され、なお1万人から1万5,000人が残っているとみられる。病院は砲撃や爆発物による攻撃を受けていると警告し、繰り返し保護を求めていた。
イスラエルは、同病院が戦闘員の司令拠点として使われていたとし、土曜日には戦闘員240人を拘束したと発表した。また、武器を発見して押収したとも述べた。これらの主張が事実であれば、医療施設が武装組織に利用されてきたというイスラエルのより広範な主張の一部となる。しかし、提供資料にはこの主張を独立して検証する情報はない。
問題の重大性は軍事面だけでなく医療面にもある。ある地域で最後の主要病院が機能を停止すれば、負傷者の治療、慢性疾患の管理、重篤患者の容体安定化を行う能力が崩壊する。それは戦争による負傷者だけでなく、物資やスタッフがいなくなるにつれて病状の管理が難しくなる民間人にも影響を及ぼす。
WHOとパレスチナ保健当局は、退避を生き延びた人々を何らかの医療につなげようとしているが、報道は選択肢が著しく限られていることを示唆している。全体像として浮かぶのは、医療制度が包囲下に置かれ、北部に残る最もよく知られた施設さえ今や機能を停止した状況だ。



