出来事の日付:2025年1月16日。

西サハラのダフラ付近で移民船が転覆し、パキスタンは大きな衝撃に包まれた。当局者と移民の権利団体は、少なくとも50人が死亡し、そのうち44人がパキスタン人だったとしている。イスラマバードの当局は、西アフリカの大西洋沿岸沖で起きた遭難事故で、40人を超えるパキスタン人が溺死した恐れがあると発表した。

パキスタンによると、船は約80人の乗客を乗せてモーリタニアを出発しており、乗客には東部パンジャブ州の各都市から来た移民が含まれていた。当局者は、パキスタン人を含む複数の生存者がダフラ近郊のキャンプに滞在しており、モロッコにあるパキスタン大使館が地元当局と連絡を取っていると述べた。外務省は、生存者を支援するため現地に職員を派遣したと発表したが、死亡したパキスタン人の人数は明らかにしなかった。

パンジャブ州の家族は知らせを待ち続けた。村や町の家々には親族が集まり、一部の生存者は家族への連絡を始めた。親たちは地元記者に、息子たちは仕事を求めて出発したものの、その旅が惨事に変わったと語った。AP通信の報道は、さらに多くの人々が無理やり乗り込む前から船がすでに過密状態だったことを示す証拠として、船から送られたメッセージや電話について記している。

この惨事は、欧州へ向かう危険な移民ルートをめぐる、より広範な傾向の一部である。欧州国境沿岸警備機関(Frontex)によると、2024年にはパキスタン人178人を含む5万人超の移民が、北西アフリカからカナリア諸島へ向かう航路を利用した。権利団体ウォーキング・ボーダーズは、同諸島への到達を試みた9,757人が死亡または行方不明になったとしている。移民は治安部隊を避けるため、しばしばより長い航路を取ることから、このルートはすでに世界で最も死者の多い航路の一つとみなされている。

パキスタンの指導者らは悲しみを表明し、人身密輸業者への対策を求めた。アシフ・アリ・ザルダリ大統領は密輸を抑制するため厳格な措置が必要だと述べ、シェバズ・シャリフ首相も哀悼の意を表した。この反応は問題の規模を反映している。国外で働く機会を求め、人身密輸業者に多額の金を支払った末に、陸路や海路で欧州を目指す途中で、毎年数百人のパキスタン人が死亡している。

AP通信の報道から読み取れるより広範な教訓は、厳しく、そして見慣れたものだ。人々はほかに良い選択肢がないと考えて旅を続け、密輸業者は危険なルートを売り続け、家族は二度とかかってこないかもしれない電話を待ち続ける。今回の場合、航路の地理的条件が危険をさらに増大させた。モーリタニアからカナリア諸島までの船旅は非常に長く、たった一度の転覆が多数の死傷者を出す事態につながった。

カナリア諸島への航路がより危険になった理由の一つは、移民と密輸業者が、厳しく監視される海域からさらに遠くへ航路を移し続けていることにある。その結果、航海はより長く危険になり、船は救助の可能性がある場所に到達するまで、何日間も過積載の状態に置かれかねない。AP通信の報道は、この論理が死者を生む結果となった場所として、ダフラが最新の地点にすぎないことを明確にしている。

人的被害は、パンジャブ州で待ち続ける家族や、ダフラ近郊のキャンプから親族に連絡しようとしている生存者の姿に表れている。一部の乗客が生き延びた場合でさえ、その旅は各家庭に不安、葬儀の準備、そして人身密輸業者への借金を残した。この事件は、パキスタンの指導者らが密輸組織への取り締まりを強化している理由を浮き彫りにしている。船1隻分の乗客が、国家的な悲劇になり得るからだ。