# ウクライナ、戦争開始後最大級のロシア領内攻撃でドローン群がリャザン製油所を攻撃と発表
ウクライナは、ロシアのリャザン州にある製油所を攻撃し、ロシア国内のほかの施設も標的とする大規模なドローン攻撃を実施したと発表した。BBCはこれを、戦争開始後最大級のドローン作戦の一つと説明している。ロシア当局は、13地域で121機のドローンを迎撃したと発表した。
証拠資料によると、検証済みの映像には、モスクワ南東のリャザンにある製油所とポンプ施設の上空に火球が立ち上る様子が映っていた。ウクライナ当局者らは同施設が標的だったと述べ、BBC Verifyは道路の配置、標識、フェンス、周辺の特徴を利用して、施設内の異なる場所で発生した火災の位置を特定した。このため、製油所への攻撃は今回の攻撃で最も明確に確認された部分となっている。
キーウはまた、ブリャンスクのクレムニー工場が攻撃を受けたと発表した。BBCの報道によると、ロシア国営メディアは同工場の声明を引用し、6機のドローンによる攻撃後に操業を停止したと伝えた。ウクライナは、この工場がミサイル部品やその他の兵器を製造しているとしている。したがって、この攻撃はエネルギーインフラと軍需産業の生産能力の双方を標的にしたとみられる。
一方、ロシアはこの作戦を失敗と位置付けた。クレムリンは攻撃があったことを認めたものの、被害や死傷者はなかったと述べた。モスクワは、首都圏上空で6機のドローンを迎撃し、リャザンとブリャンスクの上空でもさらに複数機を撃墜したと発表した。モスクワ市長は、防空システムが4カ所でドローンを阻止したと述べた。一方、各空港は一時的に運航を停止した後、再開した。
BBCの報道は、ロシアが同じ夜にウクライナへ行った攻撃による人的被害も伝えている。ウクライナ当局者らによると、ロシアのドローンがキーウ州の住宅建物を攻撃し、3人が死亡、1人が負傷した。この点を改めて意識することが重要なのは、この戦争の航空作戦が今や相互的なものとなっているからだ。双方がドローンを使用し、インフラ、産業施設、民間地域を攻撃している。
製油所への攻撃が重要なのは、ドローン群の規模だけでなく、石油インフラがこの戦争で繰り返し標的になっているためでもある。モスクワ近郊の製油所を攻撃することには象徴的かつ実際的な重みがあり、大規模な火災被害を示唆する検証済み映像を伴っている場合はなおさらだ。
この報道は現地自体からの独立した被害評価を提示しておらず、被害はなかったとするクレムリンの主張も資料からは検証できない。それでも、ウクライナ側の声明とBBC Verifyによる位置特定作業を合わせると、リャザンの施設で少なくとも1件の大規模な火災が発生したことは明らかだ。
戦場のより広範な背景には、前線での戦闘だけでなく、縦深攻撃によってますます特徴付けられるようになった戦争がある。BBCの報道は、過去1年間にロシア軍がウクライナ東部の一部で支配地域を拡大する一方、ウクライナ軍が反撃やロシア領内への長距離ドローン攻撃を続けていると指摘している。
ロシア当局にとって、当面の課題は防衛と機能の維持だ。ウクライナにとって、この攻撃は前線から遠く離れた戦略的標的を攻撃する能力を改めて示すものとなる。リャザンの製油所火災は、被害の全容が後に確認されれば、この紛争が産業の脆弱性と防空能力をめぐる長期的な争いへと移行したことを示す、さらなる指標となる可能性がある。



