Googleは2025年2月11日、同社のカレンダーサービスが、黒人歴史月間、プライド月間、女性史月間の開始日を含む複数の文化的行事を自動的に掲載しなくなったことを認めた。これらの行事は2025年のカレンダーに表示されず、以前は標準で表示されていたのを見ていたユーザーから批判が出た。

同社広報担当者のマディソン・クシュマン・ベルドによると、この変更は2024年半ばに行われた。Googleは、カレンダーチームが多くの国で幅広い文化的な節目を手作業で追加していたものの、ほかの国や行事が抜けているとの苦情を受けたと説明した。世界中で数百件の項目を一貫して維持することは、規模を拡大できず、持続可能でもなかったと同社は述べた。

そのためGoogleは、timeanddate.comから世界規模で取得した祝日と国の記念日の表示に戻した。標準の一覧に含まれない行事についても、ユーザーは引き続き独自の項目を作成またはインポートできた。この決定により、プライド月間、黒人歴史月間、先住民月間などの行事を記録する責任は、サービスの中央カレンダーから個々のユーザーへ移された。

同社は、このカレンダーの変更が、人物や記念日、文化的行事をたたえるため検索ホームページに表示するアート作品「Google Doodle」の今後を決めるものではないと述べた。また、文化的な節目を引き続き推進している例として、YouTube Musicの黒人歴史月間プレイリストを含むほかの製品を挙げた。したがって、カレンダー項目の削除は製品方針の変更であり、関連するあらゆる機能を全社的に終了するものではなかった。

それでもその時期は、多様性や政治的に論争のある地名に対するGoogleの姿勢が広く精査される中での決定となった。同社はその後、ドナルド・トランプ大統領が2期目を開始した後、雇用方針における多様性、公平性、包摂性への取り組みを後退させた。また、大統領令を受け、米国のユーザー向けの地図上の表記を「アメリカ湾」と「マッキンリー山」に変更した。Googleは、カレンダー方針はこれらの後の措置より前から存在していたと説明した。

この時系列が重要なのは、カレンダー項目が2025年の政権に対応して削除されたことを証拠が立証していないためだ。Googleの説明は、国際的に完全な一覧を選定し維持することの難しさに焦点を当てていた。一方、批判する人々は、黒人、LGBTQ+、女性に関する著名な行事が表示されないことを、広く利用される製品における重大な喪失と捉えた。

2月11日に確認された時点で、標準フィードはより限定的になっていたが、ユーザーは手動での管理権限を維持していた。争点は、世界的なプラットフォームがどの行事を自動的に表示すべきか、各国でどうすれば一貫してそれを行えるのか、そして運用上の限界が文化的に重要な日付の削除を十分に説明するものなのか、という点だった。