テキサス州の保健当局は2025年2月28日、同州のはしか流行が146例に増え、テキサス州では過去約30年で最大の流行になったと発表した。APが報じた数字によると、20人が入院し、感染は9郡に広がっており、ゲインズ郡だけで100例近くに上った。

ワクチン未接種の学齢期の子どもが死亡したことで、流行は今週、さらに深刻さを増したとAPは報じた。この死亡例は、米国では2015年以来初のはしかによる死者とされた。この報道は、テキサス州の集団感染を、拡大中の流行という範疇にとどまらず、死者を伴うまれで悲劇的な流行として位置付けている。米国では異例だが、免疫が低い場合にはしかが引き起こし得る事態と完全に一致する。

当局によると、ウイルスは主にテキサス州西部の農村部、とりわけ「結び付きが強く、ワクチン接種率が低い」メノナイトのコミュニティーで広がった。流行の中心地であるゲインズ郡は、義務付けられたワクチンを少なくとも1種類受けないことを選ぶ学齢期の子どもの割合がテキサス州内でも特に高い地域の一つとされ、前の学年度には14%近くが義務付けられた接種を受けなかった。報道は、ホームスクールで学ぶ子どもは報告に完全には反映されないため、未接種の子どもの実数はさらに多い可能性があると指摘した。

APの記事はまた、今回の流行を、新型コロナウイルス感染症のパンデミック後にワクチン接種率が低下しているという、より広い背景の中に位置付けた。ほとんどの州では、地域社会をはしかの流行から守るために必要とされる、幼稚園児の接種率95%という基準を下回っているという。この基準が重要なのは、はしかの感染力が極めて強く、接種率がわずかに低下しただけでも急速な感染拡大が起こり得るためだ。米国は2000年にはしかを排除したが、その地位は、地域社会での持続的な感染を少なくとも1年間阻止することにかかっている。現在の流行は、排除されたからといってウイルスが消滅したわけではないことを改めて示している。

テキサス州当局はまた、トラビス郡で別のはしか感染例を報告した。同郡では2019年以来初めてだった。この症例は、海外旅行中にウイルスにさらされたワクチン未接種の乳児で、保健当局によると、ワクチン接種済みの家族は自宅で隔離生活を送っていた。APの報道は、この症例が今年これまでに海外渡航と関連付けられた複数の症例の一つであり、それらはテキサス州西部の流行には含まれていないと指摘した。

オースティンで開かれた記者会見で、当局者らは人々にワクチンを接種するよう呼びかけた。報道は、ロイド・ドゲット米下院議員の、はしかは人を死なせる可能性があり、ワクチン拒否は間違いなく人を死なせる、との発言を引用した。この発言には政治的な要素があったものの、根底にある公衆衛生上のメッセージは明快だった。はしかは今も予防可能だが、それは持続的な感染拡大を阻止できるほどワクチン接種率が高く維持されている場合に限られる。

提供された証拠から浮かぶ状況は、それ自体で十分に明確だ。テキサス州は、拡大するはしかの流行に直面し、患者を入院させ、複数の郡にまたがって感染経路を追跡し、子どもの死亡に対処していた。当面の公衆衛生上の課題は封じ込めだったが、より大きな問題は、以前から知られながら解決が一層難しいものだった。あまりにも多くの地域で、あまりにも多くの子どもが、ワクチンによって大部分が回避可能になった病気に対して、依然として無防備な状態にある。