発生日:2025-03-15。
ホワイトハウスがギャング構成員だと主張するベネズエラ人200人超が、連邦裁判官が移送を阻止しようとする中でも、米国からエルサルバドルへ国外追放された。この衝突は、トランプ政権が大規模な移民取り締まりをどこまで強行する意思があるのか、また航空機がすでに飛行中となった後に裁判所命令がどれほどの効力を持つのかを問う試金石となっている。
ドナルド・トランプ大統領は、第二次世界大戦中に日系米国人民間人の強制収容のため最後に使用された戦時法、1798年外国人敵対者法を発動し、トレン・デ・アラグアの構成員が米国に対して侵略または略奪的侵入を行っていると主張した。ホワイトハウスは、裁判官の命令が効力を持つ前に対象者が移送されたと説明した。ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は、政権が裁判所の判断に従うことを拒否したとの見方を否定した。
法的手続きの時系列が争いの中心となっている。ワシントンのジェームズ・ボーズバーグ判事は、大統領布告の対象となる国外追放を14日間停止するよう命じたが、弁護士らはその後、航空機はすでに出発していたと述べた。ロイター通信は、訴訟記録に書面の通知が登録されたのは米東部夏時間19時25分だったと報じたが、正確な出発時刻は不明のままだった。司法省は裁判所に対し、対象者はすでに米国領土から移送されていたため命令は適用されないと主張した一方、米自由人権協会(ACLU)は命令に違反した可能性があると述べた。
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は、トレン・デ・アラグアの構成員238人とMS-13の構成員23人が同国に到着し、テロリスト監禁センター(Cecot)へ移送されたと述べた。この施設は、残酷だが人気の高いブケレ氏の反ギャング戦略の一環であり、収容者への虐待を理由に人権団体から批判されている。両大統領はまた、米国による国外追放とエルサルバドルの刑務所収容能力を結びつける合意を通じて関係を深めている。
この訴訟は移民法執行の問題にとどまらない。ベネズエラは外国人敵対者法の適用を非難し、それは移住を犯罪扱いし、歴史上最も暗い時代の一部を想起させるものだと述べた。人権団体は、この措置を適正手続きの侵害だとし、トランプ氏が人種差別的に標的を選んでいると非難した。すでに数百人の男性がエルサルバドルにおり、裁判所での異議申し立ても続く中、この争いは、政権が戦時権限を利用して移民法の通常の手続きを回避している実態を切り取ったものとなっている。
この事案を異例なものにしているのは、外国人敵対者法を選択したことである。同法は200年以上前に制定され、最後に使用されたのは第二次世界大戦中だったため、政権がベネズエラ人の国外追放対象者に適用したことで、法廷闘争は歴史的な様相を帯びている。男性らの移送先となったエルサルバドルのCecot刑務所そのものも、ブケレ氏の強硬姿勢と、犯罪と移住への厳しい対応を打ち出したい両政府間の、より広範な取引の象徴となっている。
法廷闘争は、この問題の一部にすぎない。米国の抑制と均衡の制度の下では、政府機関は連邦裁判官の判断に従うことが求められており、だからこそ航空便の時刻が極めて重要となる。国外追放がすでに完了していたのであれば、政権側は命令が遅すぎたと主張する。一方、航空機がまだ米国の管理下にあったのであれば、反対派は命令が無視されたと主張する。この緊張関係によって、国外追放を巡る事案は憲法上の問題へと発展した。



