出来事の日付:2025年3月21日。 2024年に世界各地の移住経路で少なくとも8,938人が死亡し、国際移住機関(IOM)が2014年に監視を開始して以来、年間最多となった。この数字は2023年に記録されたそれまでの最多を約200人上回り、5年連続の増加となった。記録された死者数は2020年以降、2倍以上に増えていた。
国連機関は、多くの死亡や行方不明が公的記録に一度も載らないため、実際の犠牲者数はこれを大幅に上回る可能性が高いと注意を促した。数千人の身元も判明しておらず、移動中に行方不明となった親族に何が起きたのか、家族が確認できない状態が続いている。
地域別ではアジアの犠牲者数が最多だった。IOMの発表に基づく2本の報告は正確な数字がわずかに異なり、それぞれ2,778人と2,788人としていたが、いずれも2023年からの急増を示していた。地中海は引き続き最も死者の多い経路の一つで、2,452人の死亡が記録されたものの、前年より703人少なかった。アフリカでは367人増の2,242人が記録された。
米州のデータは確定していなかったが、少なくとも1,233人の死亡が確認されていた。この合計にはカリブ海地域の341人が含まれる。コロンビアとパナマの間にあるダリエン地峡では、過去最多となる174人が死亡した。欧州では少なくとも233人が記録された。
IOMのオペレーション担当副事務局長ウゴチ・ダニエルズは、世界的に増え続ける犠牲は防ぐことができるものだと述べ、複数地域での増加には国際的かつ包括的な対応が必要だと訴えた。同機関の「行方不明移民プロジェクト」のコーディネーター、ジュリア・ブラックは、死亡した人々の身元を特定できない場合に生じるさらなる被害を強調した。
この数字は、自発的か非自発的かを問わず、理由や期間にかかわらず通常の居住地を離れた人々を対象としている。死に至る状況は多岐にわたる。航行に適さない船で移動する人もいれば、危険な地形、厳しい天候、暴力、搾取、虐待的な拘禁に直面する人もいる。2022年以降、このプロジェクトが記録した死亡の少なくとも10件に1件は、暴力が原因だった。
IOMが2014年にデータの集計を始めて以来、死亡または行方不明と報告された移民は7万4,000人を超えていた。したがって今回の最多記録は、目の前の人的損失と既存の記録制度の限界の双方を反映していた。確認された人数は下限であり、全容を示す数字ではなかった。同機関の調査結果は、年間の合計を危機の完全な尺度として扱うのではなく、予防、移住経路に沿ったより安全な対応、身元確認の改善を重視していた。
地域別の内訳は、この最多記録の背景に単一の経路や原因があるわけではないことを示した。死者は複数の大陸にまたがる陸路と海路に分散しており、不完全な報告の程度も場所によって異なった。米州の暫定値と、公表されたアジアの合計値の違いは、世界全体の数字を最終的な全数調査ではなく、変動し得る最低値として捉えるべき理由を示していた。



