AP通信によると、2025年4月3日未明、トルコとギリシャのレスボス島の間にある狭い海域で移民を乗せた船2隻が沈没し、少なくとも16人が死亡、1人が行方不明となり、40人以上が生存した。死者には少なくとも3人の子どもが含まれていた。
ギリシャ側では、沿岸警備隊が浸水している全長5メートルのゴムボートを発見した。未成年者11人、男性8人、女性4人の計23人が救助され、生存者は31人が乗っていたと証言した。その後、海から7人の遺体が収容され、捜索隊は行方不明とされた少女1人の捜索を続けた。
他の乗客が船の操縦者だったと特定したことを受け、20歳の生存者が密航業者の疑いで逮捕された。沿岸警備隊は天候が良好だったと述べており、嵐がなくてもこの航路が死につながり得ることを改めて示した。この航路の危険は、しばしば定員超過で航海に適さない船と、それでも船を出させるほどの切迫した事情から生じる。
トルコ側で起きた別の事故では、当局によると、別の移民船から緊急通報を受けた後、9人の遺体が収容され、25人が救助された。トルコのメディアは、生存者が病院へ搬送されたと報じた。2件の救助活動は数時間を隔てて行われ、双方の当局者は当初、相手側の救助活動を把握していなかった。
この死者数は、ギリシャが欧州連合(EU)への主要な玄関口の一つとなっている東地中海での、命を落とす渡航の長い記録に加わる。資料によると、昨年は5万4,000人以上が東地中海ルートでギリシャに渡り、7,700人以上がトルコとの陸上国境を越え、125人が死亡または行方不明となった。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は3月30日までに、2025年初め以降のギリシャへの海路での到着者を8,000人強、陸路での到着者を755人と記録していた。
ギリシャとトルコの対応は、エーゲ海での救助活動がいかに分断され得るかも示している。ギリシャ側では、巡視船が到着した時点でゴムボートはすでに浸水しており、ヘリコプター、沿岸警備隊の船舶、欧州国境沿岸警備機関(Frontex)を投入した捜索が始まった。トルコ側では、独自に受けた緊急通報を受けて沿岸警備隊が船3隻とヘリコプター1機を派遣し、移民が波だけでなく管轄のはざまにも取り残され得ることを浮き彫りにした。
密航業者が、定員超過や航海に適さないことの多い小型船を使い続けているため、この航路は依然として命にかかわる危険がある。情報源によると、ギリシャは海上警備を強化して対応し、一部の密航組織を北アフリカ経由のルートへと押しやったが、東地中海ルートは今も利用されている。資料にあるUNHCRの数字は、危険と度重なる死亡事故にもかかわらず、依然として数千人が渡航していることを示している。
東エーゲ海を横断する航路は、海が穏やかでも船が故障し得るため、依然としてわなとなっている。AP通信の報道によると、双方の当局は当初、相手側の救助活動を把握しておらず、これは一度の渡航によって各国の別々の制度がいかに急速に対応し切れなくなり得るかを浮き彫りにしている。生存者にとって、この旅は逮捕、病院への搬送、そして二つの異なる国での遺体収容という形で終わった。



