30人を超える医療スタッフが参加した17時間の手術は、2025年4月7日に公表された英国医学の画期的成果につながる、複数の関連処置の一つだった。グレース・デービッドソンは2023年2月、姉妹から子宮の提供を受けていた。それから2年後、子宮移植後に出産した英国初の女性となった。
赤ちゃんのエイミーは2月27日、ロンドン西部のクイーン・シャーロット・アンド・チェルシー病院で帝王切開により誕生した。出生時の体重は2キログラムをわずかに上回った。デービッドソンと夫のアンガスは、臓器を提供した姉妹のエイミー・パーディーに敬意を表してその名前を選んだ。赤ちゃんのミドルネームであるイザベルは、移植手術を率いたイザベル・キロガにちなんでいる。
36歳のデービッドソンにとって、妊娠への道のりはメイヤー・ロキタンスキー・キュスター・ハウザー症候群から始まった。この希少疾患により、卵巣は機能していたものの、機能する子宮がなかった。母親がドナーになれるかもしれないという以前の希望は、臓器が移植に適さないと判明したため断たれた。その後、2人の子どもがおり、これ以上子どもを持つ予定がなかったパーディーが適合性の評価を受けた。手術に進む前に、姉妹はともにカウンセリングを受けた。
オックスフォードのチャーチル病院での移植は当初2019年に予定されていたが、パンデミックの期間を含めて延期された。最終的に手術が行われた後、デービッドソンには2週間以内に最初の月経があった。不妊治療で胚が作られており、手術後初の体外受精で妊娠した。
出産したからといって、移植された子宮が恒久的な臓器になるわけではない。拒絶反応を防ぐ薬は今もデービッドソンの日課の一部であり、長期間の服用によって特定のがんの発症可能性が高まることがある。彼女とアンガスは、臨床医が適切な時期だと判断すれば、もう1人子どもを持ちたいと考えている。その後は子宮を摘出し、免疫抑制療法を中止できるようにする計画だ。キロガによると、治療の中止後、関連するがんのリスクは通常の水準に戻るはずだという。
英国のプログラムは、この事例にとどまらない。チームはその後、亡くなったドナーから3件の移植を実施したと報告しており、生体ドナーを使う手術5件と、亡くなったドナーを使う手術10件からなる、患者15人の臨床試験の承認を得ている。デービッドソンの手術にかかったNHSの費用は、約3万ポンドと推定されており、子宮移植UKが負担した一方、臨床医は無償で業務に当たった。約10人の移植希望者が胚を保存済みか、不妊治療を受けていた。
この分野全体の規模は依然として小さい。移植の助けを受けた初の出産は2014年、スウェーデンで記録された。英国での発表時点までに、12カ国を超える国々で約135件の子宮移植が行われ、約65人の赤ちゃんが誕生した。英国のチームは、国内で出産可能な年齢にありながら機能する子宮を持たない女性が約1万5,000人おり、そのうち約5,000人は生まれつき子宮がないと推定した。したがって、エイミーの誕生は、一つの家族が得た結果であると同時に、発展途上にある英国のプログラムで初めて出産まで完了した事例となった。



