発生日:2025年4月17日

タラハシーのフロリダ州立大学で昼食時ごろ、銃を持った男が学生会館付近で発砲し、2人が死亡、ほかに6人が負傷した。キャンパスは封鎖され、学生たちは身を隠した。当局によると、容疑者が命令に従わなかったため、警察官が発砲して負傷させた。

捜査当局は容疑者をフェニックス・イクナー(20)と特定し、フロリダ州立大学の学生とみている。タラハシー警察のローレンス・レベル署長によると、警察官は速やかに到着して容疑者に制止を求め、従わなかったため発砲した。レベル署長は、容疑者が警察官に発砲したとは考えていないと述べた。容疑者はその夜も重傷で入院していたが、命に別条はないとされた。

フロリダ州立大学警察のジェイソン・トランバウアー署長によると、死亡した男性2人は学生ではなかった。当局は、2人に関する詳しい情報を直ちには公表しなかった。APが報じた警察声明によると、ほかに負傷した6人のうち5人は銃撃を受け、1人は逃走中にけがをした。タラハシー・メモリアル・ヘルスケアによると、木曜遅くには6人全員が安定した状態だった。NBCは、病院がこれに先立ち、患者1人が重体だと説明していたと報じた。

当局によると、銃撃犯は、レオン郡保安官事務所で18年以上勤務していた母親の保安官代理が以前公務で使用していた拳銃を使った。ウォルト・マクニール保安官は母親を模範的な職員と評し、同事務所が公用銃を変更した後、母親がその銃を私用のため保管していたと述べた。また、息子は長年にわたり、保安官事務所の青少年諮問委員会や訓練プログラムに参加していたという。

目撃者はAPに対し、男が散弾銃を持って車から出てくるのを目撃し、その後、男が車に戻り、拳銃を持って再び現れたと語った。警察によると、散弾銃で撃たれた人がいたことを示す証拠は見つかっていない。この目撃証言と捜査当局の暫定的な評価により、当局は死傷者を出した武器を拳銃とみている。

銃撃は学生会館の外で始まり、学生や家族らが身を隠した。APによると、ボウリング場や貨物用エレベーターに隠れた人もいた。学生の1人は、近くのバーから人々が走って逃げるのを見た後、約30人が学生会館地下階のボウリングエリアに避難したと語った。NBCは、大学がキャンパス内に屋内退避を指示する中、学生や職員が家具で教室を封鎖したと伝えた。

フロリダ州の州都のすぐ西に位置する大学には、複数機関の緊急車両が集結した。警察は学生会館周辺を複数の犯罪現場として扱い、FBIは近隣にいた人々に対し、情報提供用ウェブサイトを通じて写真や動画などの情報を提出するよう求めた。レベル署長は、捜査は継続中で活発に行われていると述べた。

APによると、事件直後の段階では動機は特定されていなかった。NBCは、政治討論クラブでイクナーと接触したことのある人々に取材し、彼の見解や行動に関する証言を伝えた。そうした個人的証言は銃撃が起きた理由を明らかにするものではなく、提供された根拠の中では、捜査当局は特定の政治思想と事件を公に結び付けていなかった。

フロリダ州立大学のリチャード・マカロー学長は負傷した学生を見舞い、より大きな惨事を防いだとするキャンパス警察の対応を称賛した。学生、教員、職員に宛てたメッセージで、銃撃を無意味な暴力行為と呼び、大学は犠牲者の家族と悲しみを共にし、負傷した人や衝撃を受けた人を支援していると述べた。

学生たちは、なじみのあるキャンパス内の場所で警報と銃声が響いた際の混乱を語った。図書館で勉強していた3年生の1人はAPに対し、銃撃犯が活動中との警報を聞いた当初、パニックに陥ったと話した。別の学生はNBCに対し、自分たちのグループは学生会館から一連の銃声を聞き、その音が重大な襲撃を意味することにすぐ気付いたと語った。

木曜夜までに差し迫った脅威はなくなったが、キャンパスでは捜査が続き、追悼の場となっていた。学生会館近くの臨時の追悼場所には花が供えられ、大学入口の向かい側にある大聖堂では礼拝が行われた。入手可能な報道により、当初の死傷者数と警察の対応は確認されたが、動機とその後の法的手続きは未解明のままだった。