歴史上の発生日である2025年4月24日、中国は神舟20号に3人の宇宙飛行士を乗せ、宇宙ステーション「天宮」に約6カ月間滞在する任務へ打ち上げた。国営メディアによると、宇宙船は中国北西部のゴビ砂漠から現地時間午後5時17分(グリニッジ標準時09時17分)に打ち上げられた。

この任務は、昨年10月から天宮に滞在していた乗組員と交代するために計画された。同チームは4月29日に地球へ帰還する予定で、宇宙ステーションの乗組員がおよそ6カ月ずつ任務に就く交代方式が続くことになる。

ベテラン宇宙飛行士の陳冬が、3回目の宇宙飛行となる神舟20号の船長を務める。元空軍パイロットの陳中瑞とエンジニアの王傑が同行し、両氏にとっては初の宇宙飛行となる。予定されている任務には、船外活動、宇宙ステーションの定期保守、宇宙ごみから天宮を守るための追加装備の設置が含まれる。

乗組員は物理学と医学の研究も行う。実験の一つでは、再生能力で知られる水生の扁形動物プラナリアが初めて宇宙ステーションに持ち込まれる。中国有人宇宙プロジェクト弁公室の林西強副主任は、軌道上でこの生物を研究することが、宇宙環境で負う傷害の研究に役立つ可能性があると述べた。そのほかに予定されている研究は、運用上の保守作業と並んで、天宮の科学的役割を広げるものとなる。

宇宙ごみ対策の任務は、混雑した軌道領域で運用される宇宙船に対する懸念の高まりを反映している。軌道速度では小さな破片でさえ危険をもたらし得るため、遮蔽と保守は長期にわたる宇宙ステーション運用の重要な部分となる。証拠資料には、新しい防護装備の設計や設置場所は明記されていなかった。

神舟20号は、中国のより広範な宇宙開発の野心にも沿うものだ。北京は宇宙計画に多額の投資を行い、2030年までに有人月探査を実施する目標を掲げている。提供された報道で説明されている長期計画には、月面基地の建設と火星探査が含まれる。

米国が国家安全保障上の懸念を理由にNASAと北京との協力を禁じたため、中国は国際宇宙ステーションとは別に天宮を運用している。その代わりに、中国はほかの国際協力を進めてきた。2月には、中国とパキスタンが、初の外国人宇宙飛行士を天宮へ送ることを目的とする協定に署名した。中国の宇宙当局者は、パキスタン人候補者2人が訓練のために選ばれると述べた。

当面の任務では、軌道上で計画された引き継ぎ、宇宙ステーションの継続的な保守、新たな一連の実験に焦点が置かれた。打ち上げの成功により、陳冬、陳中瑞、王傑は、天宮の次の6カ月間の運用を担うための途上に就いた。交代する乗組員が予定通り4月29日に帰還すれば、軌道上での交代が完了する。