出来事があった2025年5月7日、カトリック教会の枢機卿133人が新教皇を選出するため、システィーナ礼拝堂で投票を開始し、ガーディアン紙が史上最大と表現したコンクラーベが幕を開けた。この集会は、88歳で死去したフランシスコ教皇の後を受けたもので、地理的に多様であると同時に、教会の将来をめぐって大きく分裂した選挙人団が一堂に会した。
枢機卿らは投票前の数日間、コンクラーベ前の会合に参加し、教会に対する各自の展望を共有するとともに、互いへの理解を深めようとした。それでも、一部の参加者は雰囲気が混乱しており、読み取りにくいと述べた。ジャカルタ大司教のイグナティウス・スハリョ・ハルジョアトモジョ枢機卿は、数十人の枢機卿の発言を聞いた後、多くの意見があり、容易に結論を出せるものではなかったと語った。その不確実性こそ、結果の予測を極めて難しくしている一因だ。
投票が始まると、枢機卿らは外部との接触を断たれた。宿泊先はサンタ・マルタ館で、携帯電話を預ける必要があり、宿舎とシスティーナ礼拝堂の間だけを移動することが許された。調理師、清掃員、運転手、医療従事者など、枢機卿らを支援するバチカン職員も守秘を宣誓した。投票は1日4回行われ、礼拝堂上部の煙突から出る煙が、投票で教皇が決まったかどうかを知らせる。黒い煙は決着なし、白い煙は教会に新たな指導者が誕生したことを意味する。
後継者候補は幅広い。しばしば名前が挙がるのは、慎重な判断力と傾聴する姿勢で知られる米国のロバート・プレボスト枢機卿、バチカン国務長官で有力外交官のピエトロ・パロリン枢機卿、そして改革派と見なされることが多く「アジアのフランシスコ」と呼ばれるフィリピンのルイス・アントニオ・タグレ枢機卿だ。より進歩的な陣営には、マッテオ・ズッピ、ピエルバッティスタ・ピッツァバッラ、ジャン=クロード・オロリッシュ、ティモシー・ラドクリフ、マイケル・チェルニー各枢機卿も含まれ、保守派にはペーター・エルドー、ロバート・サラ両枢機卿がいる。これほど多くの名前が依然として候補に残っていることは、選出争いがいかに予断を許さないかを浮き彫りにしている。
フランシスコの遺産が投票に重くのしかかっている。彼が残した教会は、より世界的で多様になった一方、改革、虐待への責任追及、伝統と変化の均衡をめぐって激しく意見が対立している。枢機卿らは非公式に、次期教皇は方向感覚を失った教会を結束させ、福音宣教や虐待問題などへの取り組みを継続する必要があると語った。ガーディアン紙が引用した識者らによると、多くの選挙人はコンクラーベが短期間、おそらく3日か4日で終わることを望んでいる。
教皇選挙の歴史は、本命候補が投票を重ねる中で必ずしも生き残るとは限らないことを示している。報道では、「教皇としてコンクラーベに入り、枢機卿として出てくる」という古い格言が紹介され、2013年に有力候補とは見なされていなかったホルヘ・マリオ・ベルゴリオが最終的にフランシスコとして選出された例も挙げられた。この不確実性により、今回の投票は儀式であると同時に政治的なものとなっている。枢機卿らは、自分たちが単に教皇を選ぶのではなく、今後何年にもわたるカトリック教会の基調と優先課題を選んでいることを理解している。
今後の展開は、フランシスコの改革方針が継続するのか、停滞するのか、あるいは縮小されるのかを左右する。投票が短期間で終わったとしても、次期教皇が引き継ぐのは、世界規模で、分裂し、結束と説明責任の双方を示すよう圧力を受けている教会だ。



