# ニクショル・ダン氏、選挙やり直しを経てルーマニア大統領に就任

ニクショル・ダン氏は、同月初めのやり直し選挙で勝利した後、出来事の発生日である2025年5月26日にルーマニア大統領として正式に宣誓就任し、同国政治の激動の一章を締めくくった。

ユーロニュースによると、55歳の数学者でブカレスト前市長のダン氏は、議会両院合同会議で憲法上の宣誓を行った。これは、5月18日の決選投票で極右の対立候補ジョルジェ・シミオン氏に決定的な勝利を収めたことを受けたもので、シミオン氏による選挙結果への異議申し立ては、その前週に憲法裁判所によって退けられていた。

この就任式が重要なのは、ルーマニアがここ数年で最も深刻な制度的衝撃の一つを経験してきたからだ。これに先立ち、選挙違反とロシアの介入疑惑が浮上する中、極右のアウトサイダー、カリン・ジェオルジェスク氏が第1回投票で首位に立った後、裁判所はその選挙を無効としていた。モスクワは疑惑を否定したが、この無効化により、EUとNATOの加盟国であるルーマニアは長期にわたる危機に陥った。

宣誓後の演説で、ダン氏は同国の経済問題に取り組み、社会の声に耳を傾ける大統領になりたいと述べた。国家機関が改革できるよう、市民に対して前向きな圧力をかけ続けるよう促した。ユーロニュースは、ルーマニア国家には根本的な変革が必要であり、自身は社会のパートナーとして行動する、とのダン氏の発言を伝えた。

ダン氏が直ちに取り組むべき仕事は、儀礼上のものと同じくらい政治的なものだ。分裂した議会で支持を取りまとめられる首相を指名しなければならない。報道はこれを重大な試練と位置付けており、巨額の財政赤字と深い社会的分断にも対処しながら、競合する政党間を仲介できるかどうかが示されることになる。

懸かっているものは国内行政の範囲を超える。ルーマニアはEUとNATOの東端に位置する最前線国家であり、隣国ウクライナで戦争が続く中、今回の選挙結果は、同国を西側同盟につなぎ止めるうえで重要だと広くみられていた。ダン氏はすでに、NATOのマルク・ルッテ事務総長との電話会談を含め、これらの点で継続性を示しており、会談ではルーマニアが揺るぎない同盟国であり続けると述べた。

ユーロニュースはまた、ダン氏の政治的経歴も概説した。市民活動家、ルーマニア救出同盟の創設者、反汚職運動家、そしてブカレスト市長を2期務めた人物である。この歩みは、裁判所による選挙無効化とポピュリスト政治家の台頭後も、改革派政治が制度の安定をもたらせるかを測る試金石として、その大統領職が注視されている理由を説明する一助となる。

本稿は、証拠資料の範囲内にとどめている。2025年5月26日の宣誓、選挙のやり直し、裁判所による無効化、そして新大統領が直面する当面の政権運営上の課題を記録するものである。