国営メディアによると、ベトナム国会は、複数の犯罪について死刑を廃止し、減刑の可能性がない終身刑に置き換える政府案の審議を開始した。
この案は刑法改正案の一部で、違法薬物の運搬を含む8つの犯罪について死刑を廃止するものだ。ベトナム・ニュースは、薬物運搬罪が審議中の中心的な事例の一つであり、政府は一部の重大犯罪の処罰方法を再構築しようとしていると報じた。
この議論が重要なのは、ベトナムが長年、特に薬物関連犯罪について、刑事司法制度の手段として死刑を用いてきたからだ。この方針の変更は、法案が今後も立法手続きを経る必要があるとしても、近年で最も重大な刑罰改革の一つとなるだろう。現在の案は死刑を全面的に廃止するものではないが、最高刑が科される犯罪の範囲を狭めることになる。
死刑を減刑の可能性がない終身刑に置き換えることが重要なのは、法的対応から処刑を除きながら、厳しい刑罰を維持するためだ。この転換は、政府が、特に重大だとみなす犯罪への厳罰を全面的に放棄することなく、抑止力、国際的な監視、国内の法執行上の優先事項の均衡を図ろうとしていることを示唆している。
報道で特に取り上げられた違法薬物の運搬は注目に値する。薬物密売は、ベトナムにおいて死刑が最も目立って適用されてきた分野の一つだからだ。議員らが変更を承認すれば、この犯罪の法的帰結は処刑から恒久的な収監へと変わり、国家による麻薬事件への対処方法における大きな政策転換となる。
8つの犯罪の詳しい一覧は抜粋には記されていないが、複数の犯罪から死刑を外すという政府案は、単一の問題に関する調整ではなく、より広範な見直しを示している。公の議論は最も注目度が高く、政治的な論争を招く事案に集中する可能性が高いとしても、これは薬物取引を超えて刑法全体に影響を及ぼす。
国会での審議は、地域の多くの国々が死刑の適用範囲を狭めたり、再考したりしている時期にも重なる。ベトナムは全面的な死刑廃止への転換を発表してはいないが、この案は、法的枠組みが積極的な見直しの対象となっており、政策立案者が死刑の適用をより限定することを検討する意思があることを示している。
改正案が採択されれば、単に刑罰の水準が変わるだけではない。国家が、特に重大だとみなす行為に対する最も厳しい制裁の一部を維持しつつ、国際規範との関係において自らをどう示したいかという意思も表すことになる。現時点で重要な進展は手続き上のものだ。議員らは改正案を成立させたのではなく、審議している。その結果によって、ベトナムが犯罪の範囲を縮小しながら死刑を維持するのか、それとも一部の最も重大な犯罪について長期収監を最高刑とする方向へ段階的に移行し始めるのかが決まる。



