検察が被害者の家族に送った書簡によると、ブライアン・コーバーガー被告は、アイダホ大学の学生4人の殺害を巡る全罪状について有罪を認めることに合意した。
証拠資料に記載された合意により、コーバーガー被告は死刑を免れることになる。予定されている答弁変更審理で有罪答弁を行えば、殺人罪について4件の終身刑を連続して服役し、住居侵入罪については上限の禁錮10年が科される見通しで、量刑言い渡しは7月下旬になるとみられる。この取引では、控訴する権利を放棄することも求められている。
有罪答弁により、8月に開始予定だった死刑裁判が行われる可能性はなくなった。陪審員選任は8月4日、冒頭陳述は8月18日に予定されていた。検察によると、弁護側が先週、州側に取引の提示を求め、その後、検察が出席可能な家族と面会し、正式な提案を行った。
事件は2022年11月13日未明、アイダホ州モスコーにある学外の住宅でアイダホ大学の学生4人が刺殺されたことで発生した。被害者はケイリー・ゴンサルベスさん、マディソン・モーゲンさん、ザナ・カーノドルさん、イーサン・チェイピンさんだった。この事件は大学町に衝撃を与え、長期にわたる捜索の末、コーバーガー被告は2022年12月にペンシルベニア州で逮捕された。
検察は、コーバーガー被告と一致するDNAが、被害者の1人の遺体近くにあったナイフの鞘から見つかったとしている。弁護側は、被告が事件当夜、一人で車を運転していたと主張してきた。提供資料は、こうした対立する主張に決着をつけるものではなく、有罪答弁の取り決めと、それが直ちにもたらす結果を確認するだけである。
この取引は、被害者家族の傷を再び開くことにもなった。ゴンサルベスさんの遺族は、検察が手続きを適切に扱わず、合意を急いだとして、回答までほとんど時間がない状態で通知を受けたと述べた。アイダホ大学は、遺族に思いを寄せているとし、どのような結果になっても、遺族が失ったものを取り戻すことはできないと述べた。
州側にとって、この有罪答弁は、有罪判決を確保し、何年にもわたる上訴を避けるという中心的な目的を達成するものとみられる。検察は家族への書簡で、この取り決めによりコーバーガー被告が残りの人生を刑務所で過ごすことが確実になり、有罪判決後の訴訟を数十年にわたって続け、事件を長期化させることもできなくなると記した。
この事件は、殺害の残虐性だけでなく、小さな大学町を全米の注目の中心へと変えたという点でも、地域を象徴する刑事手続きであり続けている。有罪答弁の合意が成立したことで、法廷闘争の焦点は、有罪かどうかという問題から、決着、量刑、そして残された遺族にとって正義とはどのようなものかという問題へ移りつつあるようだ。



