発生日:2025年7月10日。 ロシアが数百機のドローンと18発のミサイルでキーウを攻撃し、2人が死亡、少なくとも28人が負傷したとウクライナ当局が発表した。この一斉攻撃により首都では午前7時ごろまで警報が続き、前夜に起きた過去最大規模の攻撃に続くものとなった。

ドローン、弾道ミサイル、防空砲火が市内を行き交うなか、住民は1時間以上にわたって繰り返される爆発音を聞いた。キーウにいる記者らは、中心部のペチェルシク地区上空を飛ぶシャヘド型ドローン特有の羽音や、自動車の警報装置が作動するほど強い爆風を報告した。当局によると、破片の落下や着弾により、8地区の集合住宅、車庫、倉庫などで火災が発生した。

内務省は、死亡した2人を68歳の女性と22歳の警察官と特定した。負傷者のうち少なくとも10人が入院し、けが人には子ども2人も含まれていた。一部の負傷者は榴散弾による傷を負った。

ポディリスキー地区では、一次医療センターがほぼ全壊したと、ビタリ・クリチコ市長が述べた。テレビ局「カナル5」のスタジオも損壊した。職員にけがはなかったが、機材の損傷により放送が一時中断した。シェウチェンキウシキー地区とダルニツキー地区の建物のほか、ガソリンスタンドや車庫でも火災が報告された。

ウクライナ空軍は、飛来した兵器の詳細な内訳を発表した。それによると、ロシアは397機のドローンを発射し、そのうち約200機がシャヘド型攻撃機で、残りの大半は防空網に負荷をかけるためのおとりだった。一斉攻撃には、イスカンデルM弾道ミサイル8発、Kh-101巡航ミサイル6発、S-300ミサイル4発も含まれていた。ウクライナ軍は、シャヘド164機、すべてのイスカンデルM、Kh-101全6発を撃墜したと発表した。軍によると、さらに204の空中目標がレーダーから消失したか、電子的な妨害を受けた。提供された報告から、これらの作戦上の数字を独立して検証することはできなかった。

攻撃はキーウ以外にも及んだ。全国規模の攻撃の最中、ヘルソンではドローン攻撃を受けた2人が爆風と榴散弾による負傷で入院した。同地では7月9日遅くにも、砲撃により4人が負傷していた。ウクライナ当局は軍事目標となった可能性がある場所の詳細を通常公表しないため、被害の全容を把握することは困難となっている。

今回の激化に先立ち、国連はウクライナにおける月間の民間人死傷者数が3年ぶりの最多を記録したと発表していた。6月には232人が死亡し、1,343人が負傷した。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、迎撃ドローンの生産と追加の防空システムのため、協力国にさらなる資金拠出を求めた。

外交的解決の見通しは遠のいたように見えた。ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は外交的手段は尽きたと述べ、米国のドナルド・トランプ大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領への不満を公に表明した。大規模攻撃が2夜連続で起きるなか、キーウの当面の焦点は、再び民間人を避難させ、増大する長距離兵器に対抗するために必要なシステムを確保することに向けられた。