APの報道によると、「イスラム国」(IS)系の反政府勢力がコンゴ民主共和国東部で民間人66人を殺害したと、地元当局者が明らかにした。

この攻撃は、国境管理の緩い一帯の両側で活動し、ISとつながりを持つウガンダのイスラム主義組織、民主同盟軍(ADF)によるものとされた。APによると、殺害はイトゥリ州イルム地域で起きた。

イトゥリ州の国連派遣団報道官ジャン・トビー・オカラは、APが引用した声明で、この攻撃を「大虐殺」と呼んだ。市民社会関係者は同通信社に対し、女性を含む犠牲者全員がなたで殺害されたと語った。

APの報道によると、市民社会からの情報に基づき、死者数は当初の31人から66人に増えた。また、人質として連れ去られた人の数は不明だとした。

殺害が起きた時点で、コンゴ東部はM23が関与する別の紛争によってすでに強い圧力にさらされていた。APは、今回の新たな暴力が、その別の戦争の終結が近い可能性のある中で起きたと指摘した。報道によると、今回の攻撃は日曜日に始まったコンゴ・ウガンダ合同軍による激化する爆撃作戦への報復だった可能性がある。

ADFには民間人を攻撃してきた長い歴史があり、人権団体と国連は、数百人を殺害し、さらに多くの人々を拉致したとして同組織を非難してきた。APによると、同組織は1990年代後半にウガンダで誕生し、2019年にISと提携した。

今回の虐殺は、より大規模な地域戦争に注目が集まっている時でさえ、コンゴ東部の民間人社会が武装集団の脅威にさらされ続けている実態を改めて浮き彫りにする。APの報道は、イルムでの殺害が孤立した事件ではなく、繰り返される残虐な攻撃の一部であることを明確にした。

イルムでのADFの攻撃は、殺害された人数だけでなく、コンゴ東部の農村部で続く虐殺の長い記録に新たな一件を加えたという点でも重大だ。APの報道は、極端に残虐な方法で狙われたのが民間人であり、ほかの紛争に国際的な注目が集まる時でさえ脅威が続いていることを明確にしている。

人質をめぐる不確実性も重要だ。生きたまま連れ去られた人がいるのなら、この攻撃による犠牲は、確認された66人の死亡を超えて今後さらに増える可能性がある。つまり、犠牲者数はすでに深刻であると同時に、完全な数字ではない可能性もある。遠隔地を素早く移動する武装集団による攻撃では、しばしばそうなる。

この攻撃が首都から遠く離れたコンゴ東部で起きたことは、同国のほかの戦争により多くの注目が集まっている時でさえ、武装集団が依然として遠隔地を支配できる状況も映し出している。APの報道は民間人の犠牲を中心に据え、ADFが壊滅的な暴力を振るう能力をなお持っていることを疑いなく示している。人質が連れ去られたかどうか分からないことは、地域社会にさらなる恐怖をもたらしている。