APが引用した当局者によると、激しいモンスーンの雨が引き起こした鉄砲水により、パキスタン北部で少なくとも3人が死亡し、ほかに15人が行方不明となっている。
2025年7月22日、ギルギット・バルティスタンで集中豪雨がチラス地区付近の地滑りを引き起こし、主要幹線道路を寸断した後、洪水が地域を襲った。APによると、災害により観光客を乗せた複数の車両が流され、地元の観光客200人以上が立ち往生し、救助当局は、がれきの下に埋まった人や濁流の中で行方不明となった人を捜索する活動を開始した。立ち往生した人々を地域から避難させるため、陸軍のヘリコプターが使用された。
行方不明者にはギルギット・バルティスタンとクルの両地域の人々が含まれているが、APの報告によると、正確な内訳は情報が入るにつれて変化した。地元当局は、カングラで少なくとも8人、クルで3人が行方不明だと確認した。3人の遺体が収容された。政府報道官によると、救助隊は重機を使って行方不明の観光客や住民を捜索しており、州政府は立ち往生していた観光客約50人をより安全な場所へ避難させた。
この事例は、モンスーンの天候が遠隔地の山岳地域をいかに急速に孤立させ得るかを示している。APの報告によると、豪雨は局地的なものではなかった。当局は地滑りや道路寸断の危険性を理由に、北部地域への移動をすでに控えるよう警告していた。国家災害管理庁は数日前に最新の洪水警報を発表していた。この警告が重要なのは、被害の規模が地元の道路や救助能力をなお圧倒したとしても、異常気象がまったく予想外だったわけではないことを示しているからだ。
APの記事は、この出来事をより広範な国内の傾向の中にも位置付けた。救助当局によると、6月26日以降の平年を上回るモンスーン降雨により、パキスタン全土ですでに少なくとも225人が死亡し、500人以上が負傷していた。これは、ギルギット・バルティスタンの災害が単発の孤立した洪水ではなく、より大きな季節的危機の一部であることを意味する。パキスタンでは、急峻な地形、不安定な斜面、突発的な集中豪雨により、嵐が数分以内に多数の死傷者を出す緊急事態へと変わり得ることが繰り返し示されている。
APの報告はまた、専門家がこの地域で激化する異常気象を気候変動と関連付けていると指摘した。この背景は重要だが、当局が現地で対応している目の前の事実は変わらない。3人が死亡し、15人が行方不明となり、複数の車両が破壊され、救助活動は今も続いている。
パキスタン北部にとっての課題は、次の嵐だけではなく、次の道路寸断、次の地滑り、そして救助隊がまだ到達できない道路からの次の救援要請でもある。モンスーンによる増水に弱い山岳地帯では、洪水の速度が対応の速度を上回り得る。その隔たりが今、ギルギット・バルティスタンの災害対応で再び中心的な問題となっている。



