発生日:2025-07-31
中国の首都と近隣の省を強力な暴風雨が襲い、地域全体の死者数が70人を超えるなか、北京当局は、浸水した高齢者施設に取り残された高齢者31人が死亡したと発表した。この公表により、すでに深刻だった洪水緊急事態の悲惨な人的被害が浮き彫りとなり、地元当局者は異例の公の場での謝罪に追い込まれた。
死者が出たのは、北京で最も大きな被害を受けた地域の一つ、密雲区にある太師屯鎮養老照料センターだった。当局によると、この地域ではわずか数日間でほぼ1年分の雨が降り、月曜日には多くの人が避難する前に濁流が押し寄せた。施設には障害のある55人を含む69人の入居者がおり、洪水発生時には職員を含め77人が建物内にいた。
北京当局によると、この施設は長年にわたり安全だと考えられ、緊急事態への備えの計画には含まれていなかった。この不備は密雲区の于偉国・党委員会書記による謝罪の中心となり、同氏はこれを痛恨の教訓と呼び、準備していた計画には穴があったと述べた。通常は失敗に関する公の議論を制限する体制において、この種の公式謝罪は珍しく、この告白は注目に値する。
洪水による広域の死者数は、北京以外でも大きく増えた。河北省当局は新たに8人の死亡を発表し、北部の山西省当局は農場労働者を乗せたミニバスが流され、10人が死亡、4人が行方不明になったと発表した。これらの数字は、この暴風雨が複数の行政区域に影響を及ぼし、北京だけの局地的災害ではなかったことを示している。
AP通信の報道は、当局が災害や犠牲者に関する詳細をしばしば制限したり、公表を遅らせたりする中国の情報統制の影響にも触れた。区がすでに地域全体の死者数を発表した後になって、一般市民が高齢者施設での死亡を知ったため、この点は重要である。言い換えれば、最終的な集計は一度にではなく、段階的に明らかになった。
洪水そのものの規模も深刻だった。最も深い場所では水位が2メートルまで上昇したとされ、多くの人が間に合うように脱出できなかった。救助活動ではボートが使われ、避難や大規模な緊急対応が行われたが、施設内にいた全員を救うことはできなかった。
この出来事が際立つ理由は二つある。第一に、災害が広い地域で多くの死者を出したこと。第二に、安全だと想定されていた場所で備えの不備が露呈したことだ。この二つが重なり、洪水をめぐる話は、組織の説明責任をめぐる話にもなった。



