ミシシッピ川でヘリコプターが墜落、作業員2人死亡

イリノイ州イーストオルトン近郊で、ミシシッピ川上空の送電線関連作業に従事していたヘリコプターが送電線に接触し、はしけに墜落して炎上し、2人が死亡した。

APの情報によると、事故は木曜日、セントルイスの北約20マイルにあるイーストオルトン近郊で、ヘリコプターが公益設備関連の作業を行っていた際に起きた。機体は送電線に接触した後、はしけの上に墜落して火災を引き起こし、黒煙が空へ立ち上った。はしけにいた人にけがはなかった。

この経緯が重要なのは、事故が旅客飛行中ではなく、日常的ではあるものの危険な産業作業中に発生したことを示しているためだ。報道によると、請負業者と下請け業者が鉄塔の照明や送電線上のマーカーボールの修理・交換を行っていた。こうした作業では、ヘリコプターが架空ケーブルの周囲で正確にホバリングする必要があり、航空専門家によれば、天候が穏やかに見える場合でも危険を伴う。

この情報では、ほかに負傷者は報告されておらず、川は商業船舶の航行が禁止されたともされている。イリノイ州側とミズーリ州側の双方から救急隊が現場に急行し、ボートとはしけを押すタグボートを使って消火を支援した。連邦航空局(FAA)と国家運輸安全委員会(NTSB)が調査しており、NTSBの調査官は翌日に現場入りする予定だった。

APの報道にある目撃証言は、事故がいかに突然起きたかを物語っている。岸にいた釣り人は、事故前にヘリコプターが川の上をジグザグに飛ぶのを目撃し、その後、破片がはしけに向かって落下するのを見た。この人物は911番に通報して事故後の様子を撮影し、現場は衝撃的だったと述べ、機内の2人は死亡しているに違いないと話した。

ここでのより広範な問題は、送電線保守作業の安全性だ。報道で引用された航空専門家らによると、送電線はパイロットにとって発見し、回避することが最も難しい障害物の一つだ。調査当局は、風、ホバリング時の安定性、請負業者が強固な安全管理体制を整えていたかどうかといった条件を調べる可能性が高い。

この事故が注目されるのは、死者が出たからだけではない。インフラの近くで作業するヘリコプターが、わずかな失敗も許されない状況に陥った際、保守飛行がいかに急速に大惨事へ転じ得るかも示している。そのため、この調査はミシシッピ川から遠く離れた地域の公益事業者にとっても重要となる。

現時点で確認された事実は限られているが、厳然としている。ヘリコプターが送電線に接触してはしけに墜落し、川上で炎上し、危険ではあるものの日常的な公益設備関連作業に従事していた2人が死亡した。