発生日:2025年8月17日。 ボリビア大統領選では、第1回投票で当選に必要な基準を満たした候補者がおらず、史上初の決選投票に進むことになった。開票率が91%を超えた時点で、中道派のロドリゴ・パス上院議員が32.8%で首位に立ち、右翼のホルヘ「トゥト」キロガ元大統領が26.4%で続いた。第2回投票は10月19日に予定された。
ボリビアの規則では、決選投票を回避するには、得票率が50%を超えるか、少なくとも40%を得て次点候補に10ポイント差をつける必要がある。パス氏が予想外に首位となったことで、選挙前にはキロガ氏と実業家サムエル・ドリア・メディナ氏が上位2枠を占めるとみられていた予想が覆った。元市長のパス氏は、ソーシャルメディアで支持を集め、自らを反汚職の人物として売り込んだ元警察大尉のエドマン・ララ氏とともに選挙戦を展開した。
この結果はまた、エボ・モラレス氏が2005年に初当選して以降、その大半の期間で政権を担ってきた社会主義運動(MAS)にとって決定的な打撃となった。公式候補のエドゥアルド・デル・カスティジョ氏は3.2%で6位だった。左派の別の政治家であるアンドロニコ・ロドリゲス上院議長は8%を獲得した。投票用紙の約19%が無効で、通常の白票と無効票の割合を大幅に上回った。任期制限をめぐる判決によって立候補を禁じられたモラレス氏は、支持者に投票用紙を無効にするよう呼びかけていた。
経済的苦境が選挙の背景にあった。年間インフレ率は25%に上昇し、燃料は不足し、米ドル不足によって小麦を含む輸入が制限されていた。危機が深刻化する中、モラレス氏と退任するルイス・アルセ大統領の政治的対立によってMASは分裂し、野党候補にとって過去数年で最大の好機となった。
パス氏はボリビアの経済モデルを変えなければならないと主張したが、厳しい緊縮策、国際通貨基金からの巨額融資、リチウム埋蔵資源の外国企業への売却を求める対立候補より穏健な姿勢を取った。キロガ氏は、首位となったパス氏に祝意を示し、この結果は政治的自由と変化を求める意思の表れだと位置付けた。
投票はおおむね平穏に行われたが、モラレス氏の地盤であるチャパレでは緊張が続いた。ロドリゲス氏が投票する予定だった学校の近くでダイナマイト1本が爆発し、その後、群衆が同氏に物を投げつけたため、警護要員が退避させた。
このため決選投票では、数十年にわたるMAS支配を経て、有権者に二つの野党の道が提示されることになった。パス氏は第1回投票での首位と穏健な経済改革の公約を携えて臨み、キロガ氏は元大統領としての実績と、より明確な右翼的政策を掲げる。第2回投票までは、どちらも民意の委託を得たとは主張できなかった。この選挙では国会議員も全員改選されたが、提供された報道は大統領選に焦点を当て、下院または上院の最終的な議席配分を示していなかった。したがって、それらの結果は本稿の対象外となった。



