オーストラリアの連邦裁判所は、COVID-19のパンデミック中にカンタス航空が地上職員1,820人の業務を違法に外注化したと認定し、同社に9,000万豪ドルの罰金を科した。この判決により、同国で最もよく知られた労働争議の一つにおける大きな局面が終結する。
この罰金は企業法の基準に照らしても高額で、裁判所が認定した被害の規模を反映している。AP通信によると、外注化の決定は地上業務に従事していた労働者に影響を及ぼし、航空会社によるパンデミック期の組織再編が法的な一線を越えたかどうかが争点となった。
この判決が重要なのは、カンタス航空が単なる一雇用主ではないためだ。オーストラリアのナショナルフラッグキャリアとして長年にわたり象徴的な重みを持ち、従業員の処遇をめぐる争いは航空業界を超えて波紋を広げる傾向がある。裁判所の認定は、パンデミックであっても、特に大規模な労働力を切り捨てる手法が使われた場合、あらゆる形の組織再編が正当化されるわけではないことを示している。
1,820人の地上職員という数字自体も注目に値する。この数字は、争いが些末なものでも手続き上のものでもなかったことを示している。従業員や労働組合、より広範な労働市場に現実的な影響を及ぼす、大規模な業務変更だった。裁判所による罰金は、この決定が法的リスクを伴っていたことと、判断を誤った場合の金銭的代償が極めて大きくなり得ることを浮き彫りにしている。
カンタス航空は近年、顧客サービス、価格設定、職場での判断をめぐり厳しい監視にさらされてきた。今回の事件は、同社のパンデミック対応を雇用法と結び付けることで、そこに新たな問題を加えるものだ。また、緊急事態であっても、業務再編の方法に対する責任を大企業が自動的に免れるわけではないというメッセージを、ほかの主要雇用主にも送っている。
AP通信の抜粋は罰金と違法な外注化に焦点を当てているが、より広い意義は先例にある。9,000万豪ドルの罰金は、企業が社内では経営上必要だと正当化していた判断であっても、人員配置の決定が法律に違反する場合、裁判所が厳しく対応し得ることを示している。
影響を受けた労働者にとって、この判決は、外注化が単なる戦略転換ではなかったと認めるものと受け止められる可能性が高い。それは違法であり、裁判所は今回、多額の代償を科した。カンタス航空にとって、この罰金は、乗客、従業員、規制当局からの信頼回復に取り組んできた時期における、さらなる評判上の打撃となる。
この事件は、より広範な政策上の問いも残す。大企業は、危機管理と従業員に対する法的義務とのバランスをどう取るべきなのか。今回の裁判所の答えは明確なようだ。パンデミック中であっても、雇用主は労使関係と職場の変更を規律する規則に拘束され続ける。
この罰金は、危機が発生した際に大規模雇用主がどう行動すべきかという問いも再燃させる。カンタス航空にはパンデミック中に経営上の判断を行う余地があったが、裁判所は今回、この件の処理方法は違法だったと判断した。このため、この事件は同社だけでなく、圧力下で組織再編をどこまで進められるかを注視する労働組合や企業にとっても重要となる。



