出来事の日付:2025年8月29日

共同通信によると、韓国の特別検察官は、尹錫悦前大統領による戒厳令宣布後の政治的混乱における役割をめぐり、韓悳洙元首相を逮捕せずに起訴した。これにより、尹政権の新たな高官が正式な刑事捜査の対象となり、すでに異例の展開を見せている法廷闘争はさらに深まった。

報道によると、韓氏は、尹氏が2024年12月に戒厳令を宣布した際に内乱を幇助した疑いのほか、別の容疑でも起訴された。尹氏を捜査している特別検察官が金曜日にこの決定を発表した。逮捕を伴わない起訴であるため、事件の手続きが進む間も韓氏は身柄を拘束されない。この手続き上の点は、起訴と勾留の違いが法的な容疑と同じほど事件の政治的な色合いを左右し得る韓国において重要である。

報道では、その他の容疑の詳細は明らかにされていない。それでも、起訴されたという事実だけでも、捜査が尹氏本人をはるかに越えて拡大していることが分かる。韓氏は戒厳令宣布当時、政府の最上層部にいた人物の一人であり、その動きを幇助したとの疑惑は、捜査当局が現在、刑事的な検証に値するとしている意思決定の連鎖のまさに中心に韓氏を位置付けるものだ。

事件の根幹には依然として2024年12月の戒厳令宣布があり、これは一連のより広範な訴追の背景となる中心的な出来事である。戒厳令は例外的な措置であり、それが内乱の疑いと結び付く場合、法的な重大性はとりわけ高い。特別検察官の決定は、捜査段階にとどめるのではなく、韓氏の行為を法廷で審理するのに十分な証拠があると捜査当局が考えていることを示唆する。

報道には韓氏の反応や、次回の審理の日程は記されていなかった。また、この起訴が尹氏に対する別の手続きと関連しているかどうかも明らかにされていない。しかし明確なのは、特別検察官が戒厳令をめぐる出来事を、単独の人物による危機よりも大きな問題として扱っていることだ。同じ一連の出来事に関連して元首相が起訴されたのであれば、捜査当局は、一人の指導者の不正行為だけではなく、より広範な制度的機能不全があったと見ていることになる。

そのため、この起訴は法的な意味だけでなく、政治的にも重要である。韓国はすでに何カ月にもわたり、戒厳令をめぐる政治の余波への対応を続けており、今やその過程は、元閣僚らも自身の役割について説明を求められる段階に移りつつあるようだ。韓氏が疑惑を否定するのか、それとも受動的な参加者だったとして自らを弁護しようとするのかは後に重要になるが、現時点で重要な事実は明快だ。元首相が起訴され、事件は尹氏による12月の戒厳令宣布と結び付いており、特別検察官は韓氏を拘束せずに手続きを進めることを選んだ。

その重要性は、一人の人物や一度の公判期日に限られない。元首相が戒厳令をめぐる刑事事件の当事者となれば、政府権限がどのように行使されたのか、誰が事態を把握していたのか、そして閣内のどこまで責任が及ぶのかという問題へと広がる。だからこそ、この起訴は、裁判が始まる前から政治的に敏感な問題であり続ける可能性が高い。