出来事の日付:2025年9月3日。 リスボンのグロリア・ケーブルカーが脱線して建物に衝突し、16人が死亡した。この事故を受け、ポルトガルでは全国的な服喪の日が設けられ、当局は複数の調査を開始した。

事故は現地時間18時15分ごろ(GMT午後5時15分)、リスボン中心部のレスタウラドーレス広場とバイロ・アルト地区を結ぶ急勾配の路線で発生した。20人以上が負傷し、ルイス・モンテネグロ首相によると、そのうち5人が重傷とされた。救急隊は残骸に閉じ込められた複数の乗客を救出した。[6842]

当局は当初、死者を17人と発表したが、後に16人へ訂正した。一夜のうちに病院で死亡した患者を誤って二重に数えていたと当局は説明した。脱線時に車両へ何人が乗っていたかは、直ちには確認されなかった。[6842]

モンテネグロ首相は、この災害をポルトガル近年史上最大級の人的悲劇の一つと表現した。同国は事故翌日の9月4日を服喪の日とした。欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長、ポルトガルのマルセロ・レベロ・デ・ソウザ大統領、スペインのペドロ・サンチェス首相らが哀悼の意を表した。ブリュッセルの欧州議会では、旗が半旗で掲げられた。[6842]

報道では、犠牲者のうち2人の身元が公表された。アンドレ・ジョルジェ・ゴンサルヴェス・マルケスさんはケーブルカーの制動係として勤務し、ペドロ・マヌエル・アルヴェス・トリンダーデさんは元バレーボール審判員だった。リスボンの公共交通事業者カリスは、献身的な従業員だったとしてマルケスさんを追悼し、ポルトガルバレーボール連盟はトリンダーデさんの死に悲しみを表明した。[6842]

原因は公式には特定されていなかった。目撃証言によると、車両は制御を失ったような状態で坂を下った後、建物に衝突した。一方、ポルトガルのメディアは、ケーブルが外れた可能性があると報じた。これらの証言や報道は、調査結果として確認されたものではなかった。リスボンの検察、警察、国の運輸事故調査部門が調査を開始した。カリスも独立調査を委託した。[6842]

その後、カリスは技術点検のため、リスボンにあるほかのケーブルカーと垂直昇降機を運休させた。同社トップのペドロ・ゴンサロ・デ・ブリト・アレイショ・ボガス氏は、これらの設備をその後数日かけて検査すると述べた。同氏は、ケーブルカーは2007年以降、正常に運行されており、保守費用は増加し、過去10年間で2倍以上になったと述べた。[6842]

1885年に開業し、約30年後に電化された黄色いグロリア・ケーブルカーは、観光名所であると同時にリスボンの交通システムの一部でもある。全長約275メートルの路線の所要時間は通常3分だ。このシステムでは、牽引ケーブルの両端に2両の車両が接続されており、下る車両の重量を利用して、もう一方の車両を斜面上方へ引き上げる。[6842]