歴史的出来事が起きた2025年9月7日、ロシアは夜間にウクライナへ大規模なドローン・ミサイル攻撃を行い、ウクライナ当局者ならびにBBCニュースとAP通信の報道によると、全国で4人が死亡し、キーウ中心部の主要政府庁舎が損傷した。

ウクライナ空軍は、ロシアがこの攻撃でドローンとおとり機810機を使用したと発表し、AP通信はミサイル13発も発射されたと報じた。空軍によると、ドローン747機とミサイル4発を無力化し、国内33カ所でミサイル9発とドローン54機の着弾を確認した。ウクライナ空軍の報道官はAP通信に対し、ドローンによる攻撃としては2022年2月の全面侵攻開始以来、最大規模だったと語った。

ウクライナ政府の主要官庁が入るキーウの閣僚会議庁舎は、この攻撃で損傷した。ユリヤ・スヴィリデンコ首相は庁舎内から、屋根と上層階が攻撃を受け、800平方メートルに及んだ火災は消し止められたと述べた。BBCニュースは、厳重に警備されたキーウ中心部の政府庁舎が戦争中に攻撃を受けたのは今回が初めてだと報じた。

政府本部の損傷原因について、初期の報告では完全には確定していなかった。AP通信は、屋根から立ち上る煙が直接攻撃によるものか、落下した残骸によるものかは直ちには明らかでないと伝えた。BBCニュースは、ペチェルシク地区の政府庁舎で起きた火災について、撃墜されたドローンが原因だった可能性があるとするビタリ・クリチコ・キーウ市長の発言を伝えた。

市当局者によると、死者にはキーウの母親と生後3カ月の子どもが含まれていた。キーウ市行政当局トップのティムール・トカチェンコは、2人の遺体ががれきの中から収容されたと述べた。AP通信は首都で2人が死亡、20人が負傷したと報じた一方、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はウクライナ全土で4人が死亡し、44人が負傷したと述べた。

キーウの住宅地も攻撃を受けた。当局者は、スヴャトシン地区の9階建て建物とダルニツキー地区の4階建て建物にドローンが直撃したと報告した。BBCニュースによると、キーウ当局者は、スヴャトシン地区とダルニツキー地区にある複数の集合住宅が直撃を受け、一部が破壊されたと説明した。

キーウ以外では、ザポリージャ、クリヴィー・リフ、オデーサ、スーミ州、チェルニヒウ州で被害が報告されたとゼレンスキーは述べた。BBCニュースは地域当局者の話として、住宅や保育施設などが攻撃を受けたザポリージャで17人が負傷したと報じた。同じ報道によると、ゼレンスキーはスーミ州サフォニウカでさらに1人、チェルニヒウ州でも1人が死亡したと述べた。

ロシア国防省は、ウクライナの軍産複合体、交通インフラ、ドローン関連施設、軍用航空基地、物流拠点を攻撃し、指定されたすべての標的に命中したと主張した。AP通信によると、同省はキーウ市域内のその他の対象物への攻撃は行っていないと述べた。

ゼレンスキーは、この殺害は戦争を長引かせようとする試みを示すものだとして、制裁と防空体制の強化を求めた。AP通信とBBCニュースによると、英国のキア・スターマー首相とフランスのエマニュエル・マクロン大統領も攻撃を非難した。