発生日:2025年9月16日。
スペインでは、1961年の観測開始以来、最も暑い夏を記録した。国の気象機関AEMETによると、平均気温は24.2度に達し、2022年に記録された従来の最高値24.1度をわずかに上回った。この数字は、単発の気温急上昇だけを反映したものではない。極端な暑さが常態化し、熱波が暦の大きな部分を占め、気象学者が「夏の暑さが持続的に強まる傾向」と表現するパターンへスペインがさらに移行したシーズンだったことを示している。
AEMETの報道官ルベン・デル・カンポは、同国では夏がはるかに暑くなる傾向にあると述べており、データもその見方を裏付けている。スペインでは夏の間に計36日間に及ぶ3回の熱波が発生し、熱波のなかった最後の夏は2014年だった。つまり、暑い時期は孤立した一時的な中断ではなく、季節を構成する一部となった。AEMETによると、夏の全日数の3分の1で熱波の条件が現れ、インフラ、公衆衛生、そして国土そのものがいかに持続的な圧力にさらされたかが浮き彫りになった。
最も深刻な事態は8月に起きた。スペインでは観測史上最も強烈な16日間の熱波が続き、南部では気温が45度に達した。極端な暑さと少雨が重なり、山火事を激化させる条件が生まれた。この火災で4人が死亡した。その年の初めの6月には、すでに南西部の一部で気温が46度まで上昇しており、その年の極端な暑さがいかに早く、広範囲で始まったかを示している。
健康への影響は甚大だった。カルロス3世保健研究所は、8月の熱波によって1,100人以上が死亡し、その大半が65歳を超える人々だったと推計した。この推計は、各事例で暑さだけが唯一の要因だったことを意味するものではないが、長期間の高温が高齢者にとってどれほど危険になり得るかを示している。多くの都市や町が以前より暑い夏に対応するよう造られていても、これほど持続的な暑さを想定していない国では、危険が急速に重なっていく。
気象学者らによると、人為的な気候変動によって、このような事象はより頻繁に起きるようになっている。スペインのデータは、一つの季節だけで証明できることを誇張せずとも、そのより大きな傾向に合致している。重要なのは、単に記録が更新されたということではない。夏の間に熱波が繰り返し発生し、死者を出す火災が起き、推計死者数が1,000人を超えるなかで記録が更新されたという点だ。
スペインの経験は、一つの国内記録を超える意味を持つ。同じ季節のうちに、暑さが気象問題から公衆衛生上の問題へ、さらに火災リスクの問題へと移行し得ることを示している。また、気象記録が歴史上の珍事ではなく、早期警戒の兆候として受け止められることが増えている理由も示している。このような季節が国に残すのは、新たな基準値だけではない。病院、救急サービス、消防隊がその影響を引き受けることになる。



