# イスラエル軍の攻勢が診療所に迫るなか、国境なき医師団がガザ市での活動を停止

2025年9月26日 - 国境なき医師団(MSF)は、イスラエル軍の攻勢により現地で活動を続けるのは危険すぎるとして、ガザ市での活動を停止した。

MSFによると、ガザ地区北部にある同団体の診療所は、続く空爆と、医療施設から1キロ未満の距離まで前進した戦車によって圧迫されていた。同団体は、職員と患者への危険が容認できない水準に達し、ガザ市で救命活動を停止せざるを得なくなったと述べた。ただし、ガザ地区全域から撤退したわけではなく、南部では活動を続けていると強調した。

この決定は、ガザ市で人道支援活動が可能な空間がいかに急速に狭まっているかを浮き彫りにする。MSFは、避難命令が繰り返し出されているにもかかわらず、多くの人々が退去できず取り残されている一方、南へ移動する人々も家や所有物を失い、同団体が急速に崩壊しつつあると表現する生活環境に直面している状況を説明した。安全な飲料水、食料、避難場所、医療へのアクセスはますます制限されているという。

同団体の説明からは、満たされていない医療需要の規模もうかがえる。ガザ市の診療所では前週、3,640件を超える診療を行い、栄養失調の人1,655人を治療したという。また、外傷患者、やけどを負った人、妊婦、市を離れられない人々なども治療した。この業務量は、活動停止が、すでに逼迫している北部の医療アクセスに直ちに影響することを示唆している。

MSFは、アル・ヘルー病院やアル・シファ病院など保健省の施設が機能し続ける間、そこでの主要サービスを支援したいとの希望を今も持っていると述べた。しかし、安全かつ持続的に支援を届けるための条件は整っていないという。同団体は、暴力の即時停止と、人道支援団体のアクセスおよび安全をイスラエル当局が保証することを求めた。

全体像は、全面避難というより部分的な崩壊だ。MSFはハンユニスと中部地域で医療提供を続けており、ナセル病院、アル・アクサ病院の救急部門と創傷治療診療所、デイル・アル・バラハの複数の野戦病院を支援している。つまり、同団体は今もガザに存在するが、ガザ市で活動停止を余儀なくされたことは、北部の状況悪化を如実に示す指標となっている。

人道支援従事者にとって、この停止は単なる運用上の調整ではない。爆撃、移動制限、治安悪化の組み合わせが、市内の一部では救急医療さえ維持できない一線を越えたことを示すものだ。