# バビシュ氏のANOがチェコ総選挙に勝利、連立協議が待ち受ける

出来事の日付:2025年10月4日

億万長者の実業家アンドレイ・バビシュ氏は出来事が起きた日にチェコ議会選挙で勝利したが、同氏のANO運動は過半数に届かず、今後は協力相手との交渉を迫られる。BBCの報道によると、ANOは得票率35%弱で、定数200の下院で80議席を獲得した。4年前の72議席から増加した。これによりバビシュ氏は首位に立ったものの、主導権を完全に握ったわけではない。

この結果、連立の議席計算がチェコ政治の中心となる。バビシュ氏は新政権樹立に向けた協議を始めるよう要請される見通しで、BBCによると、得票率5%の基準を突破した小規模な右派・欧州懐疑派の2党、反グリーンディールの「自動車党」と、SPDとして知られる反移民の「自由と直接民主主義」との協議をすでに始めている。しかし、議席計算は難しい。バビシュ氏は支持者らに、正式な連立を組むのではなくANO単独での政権運営を望むと語ったが、他に協力する可能性のある政党がないため、両党の協力が必要になることは報道から明らかだ。

政策面での取引は重大なものになり得る。ANOは気候・エネルギー政策をめぐり自動車党と共通点があり、特にEUの排出削減目標への懐疑姿勢、よりクリーンなエネルギーに伴う費用増への抵抗、2035年以降のガソリン車およびディーゼル車の新車販売を禁止するEU方針への反対で一致している。SPDとの提携はより複雑だ。SPDはEUとNATOへの加盟を問う国民投票を求めてきたが、バビシュ氏はこの要求を退けている。また、ウクライナ難民を国外追放するよう求めるSPDの主張も、同氏の陣営ではそれほど重視されない可能性が高い。

報道はまた、プラハによるウクライナ支援が転換する可能性を指摘している。バビシュ氏は、2022年以降キーウに数百万発の砲弾を届けてきたチェコの弾薬支援構想を廃止し、代わりにNATOの枠組みの下へ移すと約束している。同氏は現行制度には透明性が欠けていると不満を述べている一方、制度を担う当局者らは、秘密性こそが制度を機能させていると主張している。バビシュ氏はこの問題についてウォロディミル・ゼレンスキー大統領と話すことに何の問題もないと述べているが、その姿勢は、退陣する政府の支援方針とは異なる論調を示唆している。

選挙結果を受けたバビシュ氏の発言は、好戦的で自信に満ちていた。同氏は歴史的成功だとして勝利を祝い、チェコ共和国を欧州連合で最も暮らしやすい場所にしたいと述べた。BBCの報道によると、同氏は自らの政権が信頼性を失うのではないかという西側同盟国の懸念も退け、代わりに過去の首相在任中の実績や、ドナルド・トランプ氏、米国防総省、FBI、CIAとの関係を強調した。今問われているのは、そうした信頼性についての主張が、より厳しい連立政治の議席計算に耐えられるかどうかだ。