# ティラナの法廷で銃撃、判事死亡 アルバニア警察が容疑者を逮捕
アルバニアの首都で起きた法廷内銃撃事件により、アストリット・カラヤ判事が死亡し、ほか2人が負傷した。通常の民事審理でさえ裁判所の警備が脆弱であることを浮き彫りにした。警察によると、容疑者はティラナの控訴裁判所内で発砲した後、現場から逃走したが、後に使用したとみられる凶器とともに逮捕された。
事件発生日は2025年10月6日。AP通信の報道によると、裁判中の法廷内で暴力事件が発生し、同国の司法制度に対する近年で最も深刻な襲撃の一つとなった。裁判所では不動産紛争に関連した事件を扱っていたが、当局はその事件が銃撃の動機だったかどうかを明らかにしていない。
警察によると、容疑者はイニシャルがE・Shとされる30歳の男だった。男は法廷内でカラヤ判事を撃ち、その後、審理に関わっていたほかの2人にも発砲したとされる。負傷者のけがは命に別条がなかったが、判事は病院へ搬送される途中で死亡した。容疑者は建物から逃走した後、警察に身柄を拘束された。
AP通信の報道によると、捜査当局は動機を公表していない。この点は重要だ。法廷での襲撃では、動機によって、犯行が個人的な報復だったのか、それとも不動産、司法へのアクセス、法的手続きへの怒りをめぐるより広範な紛争を反映したものだったのかなど、事件の意味合いが大きく変わり得る。現時点で、公に確認されている記録は襲撃と逮捕の事実にとどまっている。
明らかなのは、アルバニアの裁判制度が依然として大きな負担を抱える時期に、この銃撃事件が起きたということだ。AP通信は、欧州連合(EU)と米国の支援を受けて2016年に始まった抜本的な司法改革により、数万件の事件が何年にもわたり遅延していると伝えている。この事件滞留によって不動産・民事紛争は特に敏感な問題となっており、審理が火種になり得る理由の説明にはなる。それでも、情報源は当該事件自体が襲撃を引き起こしたとは述べておらず、その区別は維持されるべきだ。
容疑者が法廷を出た後、治安当局は速やかに対応したようだ。警察は銃撃後に男の居場所を突き止めて身柄を拘束し、犯行に使われたとされるリボルバーを回収した。こうした詳細は、当局が事件を建物内でのより広範な襲撃へ発展させずに食い止められたことを示唆するが、なぜ男が発砲したのかという中心的な疑問への答えにはなっていない。
審理を主宰していた判事が殺害されたことは、単なる刑事事件ではなく、制度を揺るがす衝撃だ。法廷への入場検査、対応手順、判事、弁護士、証人、訴訟当事者の保護をめぐる疑問を提起する。また、最も注目度の高い裁判所の一つで起きた暴力的な警備突破にもかかわらず、司法制度が機能し続けられることを示すよう、アルバニア当局への圧力も強める。
現時点で、この事件は3つの事実に集約される。開廷中に判事が射殺され、ほか2人が負傷し、容疑者は逃走後に逮捕された。警察が述べているとおり、動機は依然として明らかにされていない。



