キプロスから分離した北部のトルコ系地域の有権者は、出来事の当日、現行の政治路線を維持するか、異なる方向へ進むかを決め得る指導者選挙の第1回投票に臨んだ。主な争いは現職のエルシン・タタル氏と野党指導者トゥファン・エルヒュルマン氏の間で繰り広げられ、ほかに無所属候補5人も立候補している。

ファマグスタ・ガゼットの報道によると、投票所は午前8時に開き、現地時間午後6時に閉まる予定だった。初めて電子集計が行われることになっており、投票終了から2時間以内に結果が判明する見通しだった。この迅速な集計により、すでに政治情勢が激しく二極化している選挙戦に即時性が加わる。

この選挙が重要なのは、国際的に孤立し、政治的にも係争状態にある地域の最高職が懸かっているからだ。現職のタタル氏は、現状維持とトルコとの緊密な関係の継続を望む層の支持を受けている。野党指導者であるエルヒュルマン氏は異なる構想を掲げており、方向転換を実現し得る主要な対抗馬だ。

21万8,000人以上に投票資格があり、報道によると、その過半数はトルコ系入植者である。この人口構成上の事情は、人口移動とアイデンティティーをめぐる議論が選挙結果を引き続き左右している北キプロスの政治の仕組みにとって中心的な要素だ。第1回投票で必ず決着するとは限らない。候補者が一回で当選するには、50%を超える票を獲得する必要がある。誰もその基準を超えなければ、上位2候補が翌週の日曜日に決選投票を行う。

電子集計と迅速な結果判明への期待により、第1回投票では世論の勢力均衡がかなり早く明らかになるはずだ。しかし、複数の候補者が立候補し、決選投票の可能性もあるため、開票序盤の結果だけでは、より大きな政治的問題に決着がつかない可能性がある。

情報源となった資料は選挙戦を激しく二極化していると表現しており、これは重要な背景だ。この選挙は単に個人を選ぶものではなく、主権、外交、トルコ系キプロス人共同体の将来をめぐる論争を代弁するものでもある。だからこそ、結果が出た際には、得票率だけでなく投票率も重要になる。

タタル氏にとって、好成績は自身の立場の正当性を裏付けるものとなる。エルヒュルマン氏にとって、躍進は異なる政治的機運が生まれつつあることを示す。いずれにせよ、結果は単なる地域の指導者選挙以上のものとして受け止められる。北キプロスが次にどこへ向かいたいのかを示す意思表明とみなされることになる。