# 台湾の国民党、対中路線を変え得る党首選で鄭麗文氏を選出
台湾の野党・国民党は、国防費の削減と中国に対するより融和的な姿勢を主張してきた元立法委員の鄭麗文氏を党主席に選出した。
提供された証拠によると、鄭氏は出来事の日付である2025年10月19日に選挙で勝利し、11月1日に党指導部を引き継ぐ予定だ。今回の勝利により、国民党は、台湾海峡を挟んだ対立を引き起こす勢力ではなく、地域の平和を守る存在として党を打ち出したいという意向をすでに示している主席を得ることになる。
この結果は、通常の党内選挙の枠をはるかに超える重要性を持つ。国民党は台湾最大の野党であり、総統職は保持していないものの、同党と連携する台湾民衆党は、合わせて立法院で多数派を形成するのに十分な議席を持つ。つまり、主席の選択は、頼清徳総統の政権が予算や法案を成立させることの難易度を左右し得る。
選挙後の発言で、鄭氏は党の使命を明確に平和重視の言葉で表現した。国民党は「地域平和の創造者」になると述べ、党を「人生の嵐」をしのぐ避難所だと表現した。また、台湾は「トラブルメーカー」や地政学の犠牲になってはならないと警告した。こうした発言は、国民党を歴史的により友好的だった北京との関係へさらに近づける可能性が高い主席であることを示している。
選挙戦では、党内の亀裂も表面化した。鄭氏は台湾の国防予算を増額する考えを退けていたが、この立場は頼政権の中核政策に反し、ワシントンでも強い支持を得ている政策に逆行する。そのため、鄭氏の当選によって、台湾の軍事的即応態勢、抑止にかかる費用、中国による軍事的圧力に台湾がどう対応すべきかをめぐる議論が再び起きることになる。
選挙で鄭氏と争った台北市の元市長、郝龍斌氏は党主流派の本命だった。鄭氏は郝氏とほかの4候補を破り、得票率50%超を獲得したが、党員の投票率は40%を下回った。明確な得票差と低調な参加率の組み合わせは、結果が決定的だった一方、国民党の支持基盤全体に広範な熱意があったことを必ずしも示すものではない。
選挙戦で争われたのは政策だけではなかった。中国による介入疑惑も影を落とした。郝氏の主要な支持者で、昨年の国民党副総統候補だった趙少康氏は、ソーシャルメディアのアカウントが郝氏に関する偽情報を拡散したと述べた。台湾の国家安全局は、選挙について論じたTikTok動画を1,000本以上、関連コンテンツを投稿したYouTubeアカウントを23件確認し、そのYouTubeアカウントの半数以上が台湾外を拠点としていたと発表した。同局は、そのコンテンツがどの候補を支持していたかを明らかにせず、素材が中国から発信されたものかどうかという問いにも直接答えなかった。
鄭氏は疑惑を「極めて安っぽいレッテル貼り」だとして退けた。一方、北京は、選挙は国民党の問題であり、中国本土の利用者によるオンライン上のコメントは公式見解を示すものではないと述べた。こうした反応は、中国の関与が間接的にでも疑われる台湾の選挙がいかに敏感な問題であるかを浮き彫りにしている。
国民党にとって、鄭氏の勝利は、おなじみの戦略的な問いを提起する。党は、北京に弱腰と見られることなく、平和を訴えるメッセージや国防費増額への批判を強められるのか。その答えは、党のイメージだけでなく、中国との軍事的、政治的緊張が高まる中での台湾国内政治の基調も形作ることになる。



