出来事の日付:2025年10月20日。 カンボジアのフン・マネット首相は、首都の主要玄関口として約70年の歴史を持つプノンペン国際空港に代わる、総工費20億ドルのテチョ国際空港を正式に開港した。新空港は公式式典に先立ち、9月に運用を開始していた。

プノンペンの南約30キロにあるカンダル州に位置する同空港は、カンボジア政府とオーバーシーズ・カンボジアン・インベストメント・コーポレーションによる合弁事業である。旧空港の滑走路が1本だったのに対し、同空港は3本を備え、複数段階の開発を通じて増加する旅客需要に対応できるよう設計された。

当初の年間旅客処理能力は1,300万人に達する見込みだった。計画では、2030年以降に3,000万人、2050年までに最大5,000万人へ増やすことになっていた。中央のヘッドハウスと北側ピアからなる第1期に続き、南側のターミナルピアも2030年までに開業する予定だった。

フォスター・アンド・パートナーズは、降車エリアと空港制限区域側の施設をつなぐ広大な屋根を中心にターミナルを設計した。旅客手続き、保安検査、出入国審査、小売施設は、この屋根で覆われた空間に配置されている。樹木のような構造支持体の近くに設置された約180基の天窓が建物内に自然光を取り込み、明瞭な見通しと比較的短い歩行経路を採用したレイアウトにより、移動を分かりやすくしている。設計者らは、地域固有の造形、景観整備、気候に対応した特徴を設計に反映したと述べた。

フン・マネット首相は、この空港により、さらに多くの観光客と投資家を呼び込みたいと述べた。その目標をめぐる短期的な見通しには明暗が入り交じっていた。カンボジアは2024年に670万人を受け入れた後、2025年1月から8月までに約400万人の外国人観光客を受け入れていた。観光業はまた、7月に発生したタイとの5日間の紛争や、カンボジアで活動するオンライン詐欺拠点に対する国際的な注目の影響も受けていた。

テチョ国際空港は、アンコール・ワット寺院群近郊のシェムリアップ・アンコール国際空港が2023年に開港したのに続き、カンボジアで2年間に完成した2番目の主要な新空港である。両事業を合わせると、航空インフラの大規模な拡張となる。今回の開港は主要な第1期工事の完了を示すものであり、今後の建設と旅客数の増加によって、新たな拠点が政府の長期的な経済目標を達成できるかどうかが決まる。