発生日:2025年10月21日。 ナイジェリア中北部のビダ近郊で、横転した燃料タンクローリーが爆発し、少なくとも42人が死亡、52人が負傷したと、ナイジャ州緊急事態当局のトップが明らかにした。犠牲者の多くは、道路上に漏れ出したガソリンを集めるため、事故車両に近づいていた。

タンクローリーは、ナイジャ州カチャ地方行政区のエッサンとバデッギの集落近くで、ビダ―アガイエ道路から滑り落ちた。車両は南部のラゴスからナイジェリア北部へ石油製品を運んでいた。事故後、住民らが車両の周囲に集まり、流出した燃料をくみ始めたところ、引火して大規模な火災が発生した。

州緊急事態当局トップのアブドゥラヒ・ババ・アラ氏はBBCに対し、42人が死亡し、重症度の異なるけがを負った52人が病院で治療を受けていると明らかにした。激しい炎により、犠牲者の中には身元を確認できないほど焼けた人もいた。提供された報告には、死亡者の完全な名簿や、負傷者の容体に関する続報はなかった。

AP通信が伝えた警察の初期発表では、少なくとも31人が死亡し、17人が負傷したとされていた。この少ない数字は、対応の初期段階で得られた情報を反映したものであり、ここでは後に緊急事態当局が示した数字を、提供情報の中で最新の集計として用いている。警察報道官のワシウ・アビオドゥン氏は、運転手とタンクローリーの所有者を特定し、最初の事故原因を究明するための捜査が始まったと述べた。

BBCは、道路の状態が悪かったため車両が事故を起こしたとされていると報じた。しかし、正式な捜査は依然として進行中であり、この説明が最終的な結論として確定したわけではない。アナリストらは、ナイジャ州で大型トラックの事故が広く増えていることと、道路の脆弱さや鉄道網の不在を関連付けている。同州はナイジェリア北部と南部の間を移動する物資の主要な輸送回廊となっている。

ナイジャ州のモハメド・ウマル・バゴ知事は哀悼の意を示し、爆発を痛ましい惨事と表現した。また、繰り返し公に警告しているにもかかわらず、人々が横転したタンクローリーに近づき続けていることに、いら立ちも表明した。ボラ・ティヌブ大統領の下で国の補助金が撤廃され、燃料価格が上昇する中、ガソリンを拾い集める行為は今も一般的に行われている。

この惨事以前にも、多数の死傷者を出すタンクローリー火災が起きていた。AP通信によると、1月にはナイジャ州で、発電機を使って事故を起こしたタンクローリーからガソリンを移し替えていた際、少なくとも98人が死亡した。BBCはまた、2024年10月にジガワ州で起きた爆発で153人が死亡したと報じた。

こうした過去の事件があっても、ビダ近郊で検証すべき個別の問題が軽視されるわけではない。なぜトラックが道路から逸脱したのか、現場がどれほど迅速に封鎖されたのか、緊急警告が住民に届いたのかという問題だ。確認された一連の経緯は、事故現場に流出した燃料が、価値のある物資を回収する一見した好機から、一瞬のうちに死を招く火災へ変わり得ることを、またしても示した。