# 安青錦、ウクライナ出身力士として初の大相撲優勝
21歳の戦争避難民が九州場所の優勝決定戦で横綱・豊昇龍を破り、大関昇進に向けた準備が進められている。
実施日:2025年11月23日。
安青錦新大のしこ名で知られるウクライナ出身の力士、ダニーロ・ヤブグシシンが、同国出身者として初めて大相撲の本場所で優勝した。モンゴル出身の横綱・豊昇龍との優勝決定戦を制して九州場所の賜杯を手にし、ウクライナでの戦争を逃れて避難民として来日した後の急速な出世を締めくくった。
安青錦と豊昇龍が本場所の成績で並んだため、千秋楽の優勝は決定戦で決まった。この結果、21歳の安青錦は、伝統が深く、新参者が入り込むことが極めて難しい競技で大きな節目を迎えた。福岡国際センターでファンに語りかけた安青錦は、自分らしい相撲を見せられてよかったと述べ、優勝は自ら掲げた目標の達成だと語った。
安青錦の昇進速度は異例だ。2022年2月のロシアによる侵攻後にウクライナを脱出し、ドイツで過ごした後、その2カ月後に来日した。7歳ですでに相撲を始めており、10代の時にはウクライナの国内王者になっていた。来日は、近代ではほぼ誰よりも速く番付を駆け上がることになるプロとしての経歴の始まりとなった。
日本相撲協会は、横綱に次ぐ2番目に高い地位である大関への昇進を決める臨時理事会を開く見通しだ。実現すれば、角界の頂点にさらに一歩近づき、日本の大相撲の最高水準にいかに早く適応したかが際立つ。わずか1年で上位の番付に到達しており、その速さは安青錦がまれな才能の持ち主であることを示していた。
ここでは、競技結果と同じほど本人の経歴も重要だ。ヤブグシシンの両親はドイツに残り、本人は日本語をまったく知らないまま来日した。報告によると、戦争開始時にはまだ17歳だったため、ウクライナの徴兵を間一髪で免れた。こうした詳細は、なぜその躍進が相撲界を越えて注目されているのかを説明するものだ。この優勝は単なる競技上の飛躍ではなく、戦争によって形づくられた避難の物語における最新の一章でもある。
安青錦は、獅司のしこ名で土俵に上がるセルヒー・ソコロフスキーに続き、ウクライナ生まれで2人目の大相撲力士となった。しかし、ウクライナ出身者として初めて本場所で優勝したため、その功績は依然として歴史的だ。安定性、技術、伝統によって、通常は長年確立された道筋を歩んだ者が報われる競技において、これは安青錦がどれほど遠くまで、どれほど速く進んできたかを示す重要な節目である。
次に問われるのは、この優勝決定戦での勝利が、さらに大きな飛躍の始まりとなるかどうかだ。大関昇進が実現すれば、現役トップ力士の一人であることが確定し、外国出身力士が日本でどれほど速く出世できるかについて、すでにいくつもの予想を覆してきた経歴がさらに続くことになる。



