# サンパウロの図書館で白昼の武装強盗、マティスの版画8点盗まれる
NeoTechNews編集部
出来事の発生日、サンパウロのマリオ・デ・アンドラーデ図書館からアンリ・マティスの版画8点が武装強盗によって盗まれ、ブラジル当局は、同じ襲撃で持ち去られたと報じられているカンディド・ポルチナーリの作品5点についても捜索を続けている。
窃盗事件は、市内の主要文化施設の一つで開催されていた近代美術展を襲い、「本から美術館へ」と題する展覧会を開催中の図書館内で発生した。France 24が伝えたAFPの報道によると、この展示は同図書館とサンパウロ近代美術館の協力を軸に企画された。現在、図書館独自の警備システムと警察の対応も捜査対象となっている。
警察によると、武装した男2人が図書館に入り、警備員と来館していた高齢の夫婦を脅した。その後、2人は資料が保管されていたガラス張りのドームへ移動し、品々を布製バッグに入れ、正面出口から逃走した。サンパウロ市長室によると、治安当局はすでに、防犯カメラを備えた同図書館の現場で証拠を収集していた。
当局は盗まれた作品の価値を公表していない。通信社の報道によると、持ち去られた美術品にはマティスの版画8点が含まれ、地元報道では行方不明の作品の中にポルチナーリの作品5点もあるとされた。フォーリャ・デ・サンパウロ紙は、マティスの資料には、同芸術家が1947年に刊行した作品集『ジャズ』に印刷されたコラージュが含まれていたと報じた。ただし、この詳細は、提供資料の中で公表された公式の目録ではなく、地元報道に基づくものとされている。
この強盗が注目されるのは、関係する芸術家だけでなく、発生場所も理由だ。図書館や美術館は通常、大規模なギャラリーや個人コレクションより危険度の低い標的と考えられているが、この襲撃では、高度に立ち入りが制限された収蔵庫ではなく、一般公開されている展覧会の環境が悪用されたとみられる。このため今回の強盗は、通常は高額美術品市場として扱われない施設であっても、警備が試され得るという文化施設への警告となる。
今回の窃盗は、ほかにも大きく報じられた美術館犯罪が相次ぎ、美術品の警備に対する注目が高まっている時期に起きた。France 24は、事件が、窃盗犯らがルーブル美術館に侵入し、約1億ドル相当の宝飾品を盗んでから約2カ月後に起きたと指摘した。サンパウロの強盗は別の種類の事件だが、この比較は、警備員や設備が突破されると、注目度の高い文化財がいかに素早く持ち去られ得るかを浮き彫りにしている。
ブラジル警察は、容疑者を特定したのか、行方不明となっている作品のいずれかを回収したのかについて明らかにしていない。今のところ、美術館と図書館の関係者には、紙作品は絵画のような意味で唯一無二ではない場合でも、持ち運び可能で、すぐに買い手が付くか交換価値を持つ文化資産として窃盗犯に扱われ得るという、さらなる警鐘が残された。



