発生日:2025年12月20日。
米国沿岸警備隊はベネズエラ沖の公海上で石油タンカーを拿捕した。同国の石油輸出をめぐる対立が拡大する中、その月としては米国による2件目の同様の作戦となった。
国土安全保障省は、この船が直近にベネズエラを出港していたと発表した。クリスティ・ノーム国土安全保障長官が公開した映像には、ヘリコプターが専門の戦術チームを、船名がセンチュリーズと記された船に投入する様子が映っていた。BBC Verifyが確認した記録ではパナマ船籍とされていたが、それ以前の5年間にはギリシャ船籍とリベリア船籍でも運航されていた。同月に報じられた先の拿捕と同様、沿岸警備隊が船への立ち入りを主導した。
センチュリーズは、米財務省の制裁対象船舶一覧には掲載されていなかった。ホワイトハウスはその後、積み荷がベネズエラ国営石油会社PDVSAの石油で構成されていたため、制裁対象だったのは船自体ではなく積み荷だったと説明した。ホワイトハウスの副報道官は、この船がベネズエラの影の船団の一部だと述べた。この主張はBBCによって報じられたが、提供された証拠では独立して裏付けられていない。
この措置は、ドナルド・トランプ大統領が、ベネズエラに出入りする制裁対象タンカーを米国が封鎖すると発表した後に行われた。また、活動を不明瞭にすることを目的とした手法を用いる、いわゆるゴースト・フリートに属していたとワシントンが主張する別のタンカーを、米軍が拿捕してから1週間足らずで実施された。
ベネズエラ政府は今回の立ち入りを窃盗および誘拐だと非難し、国連安全保障理事会や他の国際機関に提訴する予定だと表明した。ニコラス・マドゥロ大統領も同様に、米国が先の船とその乗組員を奪ったと非難していた。
ピート・ヘグセス米国防長官は、犯罪ネットワークとされる組織を妨害する取り組みの一環として、海上阻止作戦を継続すると述べた。これらの拿捕は、カリブ海における米軍のより広範な増強と、マドゥロ政権に対する圧力の高まりを背景に行われた。ワシントンはまた、マドゥロがテロ組織に指定されたカルテル・デ・ロス・ソレスを率いていると非難しているが、本人はこの主張を否定している。
このタンカーへの措置は、ベネズエラにとって特に大きな経済的意味を持っていた。同国は世界最大の確認済み石油埋蔵量を有し、政府支出の財源を石油輸出収入に大きく依存している。したがって、この拿捕により、長年にわたる米国の制裁圧力に、海上で直接執行するという要素が加わった。
入手可能な報道では、財務省の制裁対象一覧に船自体が掲載されていないにもかかわらず、米当局がその船を支配下に置いた正確な根拠など、主要な法的・運用上の詳細は不明のままだった。ホワイトハウスの公的説明は積み荷の原産地と制裁対象としての位置付けに焦点を当てる一方、カラカスは多国間の枠組みを通じてこの措置に異議を申し立てると表明した。



