ヨルダン川西岸の村でパレスチナ人宅襲撃、イスラエル人入植者を逮捕とLAタイムズ
発生日:2025年12月23日
ロサンゼルス・タイムズによると、イスラエル警察は、占領下のヨルダン川西岸南部にあるパレスチナ人宅への夜間襲撃を受け、入植者5人を逮捕した。報道によれば、アッ・サムーで起きた事件では羊3頭が死に、さらに4頭が負傷したほか、家の中に催涙ガスが発射され、4歳未満の子ども3人が病院に搬送された。
この襲撃は、ここ数カ月で急増しているパレスチナ人に対する入植者の暴力の一環だと説明されている。記事によると、黒っぽい服を着けた覆面の入植者らが家に近づき、一部はこん棒を持っていた。壁・入植抵抗委員会が共有した防犯カメラ映像には、入植者らが敷地内に入っているように見える様子が映っていた。家の中から撮影された別の映像には、覆面姿の人物らが家畜小屋の羊を殴っているように見える様子が映っていた。
警察によると、入植者5人はパレスチナ人の土地への不法侵入、器物損壊、催涙ガスではなくペッパースプレーの噴射の疑いで逮捕された。この区別は、家の中で使用された化学スプレーについて、パレスチナ側の説明と警察側の見解に食い違いがあることを浮き彫りにするため、重要だ。
LAタイムズの報道によると、入植者らはドアと窓を破壊し、催涙ガスによって幼い子ども3人が病院に搬送された。また、パレスチナ政府機関内でこうした襲撃を記録する部局を率いるアミール・ダウード氏によると、同じ家族が襲撃されたのは2カ月足らずで2度目だったという。これらの詳細は、事件が単発ではなく、暴力的で継続的なものだったことを示している。
記事が伝えるより広い背景には、ヨルダン川西岸でのオリーブ収穫期以降も続く、入植者による襲撃の増加がある。報道によると、10月には入植者が1日平均8件の襲撃を行い、国連人道問題調整事務所が2006年にデータ収集を開始して以来、最も高い頻度となった。また、11月24日までに少なくとも136件の襲撃が記録された。
記事は政治的背景にも触れている。ヨルダン川西岸には50万人を超えるユダヤ人が居住し、係争地である東エルサレムにも20万人を超えるユダヤ人が暮らしているほか、イスラエル政府には入植者運動の有力者らが加わっている。この背景は、暴力が政治的に大きな問題となっている理由と、責任の所在をめぐって見解が分かれたままである理由を理解する一助となる。
しかし、アッ・サムーの家族にとって、目の前の事実はもっと単純だ。動物が殺され、建物が損壊し、子どもたちが入院し、入植者5人が逮捕された。事件は今、刑事捜査、入植地をめぐる政治、そして地域全体で激化し続けるより広範な衝突のパターンが交わる地点にある。



