パキスタンのテロ対策警察は、カラチにある複数の隠れ家を急襲し、容疑者3人を逮捕するとともに、同市で計画されていた攻撃に使われる予定だったと当局者が述べた約2トンの爆薬と起爆装置を押収し、武装組織の一団を壊滅させたと発表した。

2026年1月5日に起きた出来事として証拠資料に記されたこの作戦について、警察は情報機関も参加した共同作戦だったと説明した。当局者によると、物資はバロチスタン州から運び込まれ、逮捕前には爆薬を積んだ車両1台が使用可能な状態になっていた。

テロ対策部門の高官ズルフィカール・アリ・ラリクと、警察の副監察総監グラム・アズファル・マヘサルは記者団に対し、容疑者らが非合法組織「バロチスタン解放軍(BLA)」と関係していたと述べた。同組織は20年以上にわたり反政府活動を続けており、武装勢力は自治権の拡大を、場合によってはパキスタンからの独立を求めている。ラリクは、BLAがインドの支援を受けているとも主張しているが、ニューデリーはこの主張を否定している。

パキスタン当局は、バローチ分離主義者やほかの反政府武装組織が戦術を変化させていると繰り返し警告しており、今回の押収は重要な意味を持つ。資料によると、当局は、BLAが発見を免れるため女性の実行犯を使おうとするケースが増えているとみている。また警察が前週、自爆攻撃を行うためオンラインで過激化させられたとして10代の少女を拘束したものの、容疑者ではなく被害者だと結論づけ、起訴せず釈放したことも記されている。

今回の急襲は、BLAがパキスタンで最も根強い国内治安上の脅威の一つであり続けている時期に行われた。同組織は治安部隊、民間人、中国・パキスタン経済回廊に関連する事業で働く中国人を標的としてきた。AP通信の証拠はまた、BLAの反政府武装勢力が昨年3月、バロチスタン州で列車を襲撃し、兵士を中心に33人を殺害した事件を振り返っている。

当局者によると、カラチでの作戦は1人の逮捕から始まり、取り調べを受けて捜査員がほかの容疑者にたどり着いたことで拡大した。逃亡した組織の残る構成員を見つけるため、追加の急襲を行っているという。

証拠からは、容疑者3人が起訴されたかどうかは分からず、警察側の説明も現時点ではあくまで公式見解である。それでも、押収量の多さは、意図された標的に到達していれば多数の死傷者を出しかねない大量の物資を、このネットワークがすでに蓄積していたことを示唆している。

パキスタン当局にとって、この事件は脅威がバロチスタン州だけに限られないことを改めて示すものだ。同国最大の都市で商業の中心地でもあるカラチは、人口密度が高く、象徴的価値があり、治安機関に難題を突きつけ得る物流面の複雑さもあるため、引き続き攻撃対象となる可能性がある。当局者らは、急襲が間一髪で間に合ったと主張している。

最終的な評価は、押収された物資と容疑者との関係を決定的に立証できるか、また捜査当局がネットワークの残りの全体像を把握できるかに左右される。現時点での公式説明は、大規模な攻撃計画が実行前に阻止されたというものだ。